7月から放送されている日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の続編で、天才ハッカー“ブルーウォーカー”こと太田梨歩を演じている女優の花岡すみれ。前作では飯沼愛が演じた役を引き継いだが、SNSで思わぬ注目を集めていて……。
天才ハッカーの演技に抱く違和感
きっかけは、10月11日放送の第20話(第2シーズン第10話)。別班員奪還作戦を遠隔地から支援する太田梨歩が、シンシー本部へのハッキングに挑むシーンだ。松坂桃李が演じる黒須の無事を知って覚醒し、猛烈なスピードでキーボードを打つ姿が描かれたが、Xではその手元にも注目が集まった。
SNSでは、キーボードを打つ手元について、
《エンターキーをほとんど押していない》《キーを2〜3個同時に押しているように見える》と違和感を指摘した投稿がSNSで拡散され、《演技指導はどうなっているのか》と、撮影現場の演出に疑問を呈する反応も見られた。
天才ハッカーという設定だけに、パソコン操作のリアリティーが気になった視聴者もいるようだ。太田梨歩をめぐっては、前作で演じた飯沼から花岡へのキャスト変更も話題となった。
飯沼は2021年、TBSの女優発掘・育成オーディション『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』で約9000人の中からグランプリに選ばれ、芸能界入り。2023年放送の前作『VIVANT』では、物語の鍵を握るハッカー役を演じて注目された。
しかし、2025年10月に続編のキャストが発表された際、飯沼の名前はなく、花岡が太田役を演じることに。交代理由について、制作側から明確な説明は出ていない。
飯沼は、2025年9月に約3年間出演していたラジオ番組が終了。その後、所属していた田辺エージェンシーとの契約も2026年3月31日をもって満了したことから、今後の活動を案じる声も上がっていた。だが、4月10日には自身のインスタグラムで新事務所「TSUKIMI」への所属を報告。芸能活動を継続する姿勢を示している。
そんな経緯もあり、花岡が演じる新たな太田梨歩にも関心が寄せられている中での今回の出来事だった。
長野から東京まで3時間、女優を目指した下積み時代
2003年生まれ、長野県松本市出身の花岡。中学卒業までは、東京まで約3時間かけてバスで通い、ワークショップやオーディションに参加していた。高校進学を機に上京し、寮生活も経験している。まさに幼いころから女優になる夢を追い、チャンスをつかむために行動してきた努力家だ。
上京について、花岡は「悩んで決めたというよりも、軽い気持ちだったと思います。少しでもチャンスがあるなら来た方がいいと思って」と振り返っている。姉の大学進学や親の仕事のタイミングも重なり、家族も一緒に生活の拠点を移して、彼女の挑戦を支えてきたという。
今回の役作りにおいても、努力を重ねていたという。
「撮影前はパソコンにほとんど触れたことがなかったそうです。手元の操作とセリフを連動させる練習を行い、セリフの後に映像が切り替わるタイミングに合わせてEnterキーを押すところまで細かく確認していたといいます」(芸能ライター)
こうした準備をしていた一方、完成した映像では冒頭のような操作の不自然さを指摘する視聴者も現れた。画面に映る短い動作であっても、役柄の説得力を左右することがうかがえる。
「天才ハッカーという設定だけに、視聴者もパソコンを操作する手元にリアリティーを求めるのでしょう。しかも、前作で飯沼さんが演じた印象が強く残っている役ですから、花岡さんの演技を比較しながら見ている人もいるはずです。
ただ、慣れない操作を一から練習して役に臨んだことも事実。こうした細かな所作への指摘も、作品やキャラクターへの関心の表れといえるのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
飯沼から引き継いだブルーウォーカー役は、彼女にとって新たな代表作につながる大きなチャンスでもある。タイピングをめぐる指摘が集まる中、今後の放送で演技にどのような変化を見せ、花岡ならではの太田梨歩を作り上げていくのか。その成長にも注目したい。
