高市早苗首相

 9月17日に発足した第二次高市内閣。政治資金パーティーの裏金事件に関与していた簗和生(やなかずお)議員を農林水産大臣に起用したものの、9月末には簗議員の不適切発言が発覚。発足からわずか1か月足らずで辞任を決意した。

簗和生大臣辞表のウラで高市首相の問題発言

 簗議員は選挙で対立した地元自治体の予算を自らの意向で「大幅にカットした」と圧力とも取れる発言を行ったとされており、高市早苗首相も「政治家としてみっともない」と断罪。

 辞任という形で幕引きとなった今回の騒動。10月14日に開かれた国会では、簗議員に関する質問が高市首相に投げかけられたが、その一方で、別の発言が注目を浴びているという。

「国会改革を巡る質問に答える中で、『女性だから』という論法を持ち出したのです。高市さんはこの1年近くを振り返ったうえで、“わが国が向かうべき方向性や国家像について、腰を据えて戦略的に考える時間を取るのは、なかなか簡単ではない”と吐露。

 ここまでは問題なかったのですが、“私が男性総理ではなく女性総理であるということに、そこに座っている首相秘書官たちも、なかなか慣れてくれてなくて…”と続けたのです」(全国紙政治部記者)

 この主張に閣僚席や議員席からはドッと笑いが起きたが、前出の政治部記者は、高市首相の発言に首をかしげる。

「女性総理であることを前置きした高市さんは、“家に帰れば帰るで、(中略)お化粧していたらクレンジングで落としたり、朝は入浴をし朝食の支度をし、後片付けをし、お化粧もして、となると、男性の総理大臣よりは3,4時間、余分に時間を使っているかもしらんな、という気がします”と語ったのです。

 睡眠時間が足りないと訴えたこともある高市さんですが、それを『女性であること』を理由に持ち出してしまうのは悪手だったのでは。当然のことながら、高市さんだけでなく、世の働く女性や日々の舵を担う人も、毎日せわしない日々を送っています。

 そうした日常の負担を総理という立場の人間が“言い訳”のように口にするのは、ピントがずれているのではないでしょうか」

「絶対に言っちゃいけない」国民から批判

 高市首相の「男性総理より余分に時間を使っている」発言について国民からは、

《女性のリーダーが絶対に言っちゃいけないやつだ…》
《女性初の総理大臣がこういうところで「女だから」を使うことにがっかり》
《なぜ国会で「女性なんだから大目に見てよ」みたいな発言してるの?都合よく「女」を出してくる》
《オールドファッションな「女性ならでは&女だてらに」アピールのために貴重な国会を浪費しないで》

 など、厳しい声が相次いだ。

2026年2月の衆院選で、高市早苗首相からの応援を受けた簗和生農相(公式facebookより)

 その後、高市首相は「私個人の問題というよりは、日本国の内閣総理大臣が、さまざまな仕事にどう取り組んでいくのか、というための環境をどう整えていけばいいのかということは、与野党や国民のみなさまとともに考えていきたいと思います」と釈明気味に語っていた。

 簗議員の農水大臣辞表提出というビッグニュースの裏で、思わぬ波紋を広げた高市首相の発言。自身の言動も顧みるよう願う国民は多かったようだ。