砺波市が毎日公開している給食メニュー(富山県砺波市公式サイトより)

《もう少しおかず何とかなんない?育ち盛りよ》

給食の内容・ボリュームに多数の指摘相次ぐ

砺波市が毎日公開している給食メニュー(富山県砺波市公式サイトより)

 今月1日、富山県砺波市が公式Xに投稿した一枚の給食写真が、思わぬ波紋を広げた。砺波市が投稿したのは10月1日の献立で、コッペパン、牛乳、ミートボール(トマトソース)、 グリーンサラダ、ポトフという内容だ。献立は問題ないようにも見える、が写真を確認すると皿に余白が目立ち、ミートボールが2個という見た目から少し侘しくも見える。

《戦時中の飯かな?》
《これ必要カロリー足りてんの?》
《このおかずでパン食べるのきつい》

 などと、厳しい指摘が飛び交いつつも投稿の表示回数は2800万回を超えた。指摘が集まる一方で、前参議院議員の浜田聡氏は「見栄えを良く見せかけず、現場のありのままをオープンに発信している姿勢自体は誠実だと思います」と私見を述べ、賛同や異論が相次いだ。

「さまざまな反応が寄せられていることは認識している」と語る砺波市に、実際のところ量や栄養について必要量を満たしているのか聞いてみた─。

砺波市学校給食センターの回答

 話題となった給食写真は、小学校の中学年(8〜9歳/3・4年生用)を基準とした内容で「文部科学省の学校給食摂取基準に基づいて、必要なエネルギー量等の栄養を満たしていることから、栄養管理に問題はないと考えております」(砺波市学校給食センター、以下同)

砺波市が毎日公開している給食メニュー(富山県砺波市公式サイトより)

 一番声が上がっていた「量が少ないのではないか」という指摘に対しては文部科学省の学校給食摂取基準に基づいて、必要なエネルギー量等の栄養バランスに配慮しているとのことで、

「小学校の中学年8~9歳児/3・4年生用に必要なエネルギー量を650キロカロリー、タンパク質を21〜23グラム、カルシウムを350ミリグラム程度を目安と定めており、この基準に基づき、必要なエネルギー量等を計算して基本の献立としています」

 とのこと。

 また、低学年(6~7歳児/1・2年生)向けには少なめ、高学年(10~11歳児/5・6年生)や中学校向けには多めと、学年ごとに提供量を調整しているとした。

物価高でも「量・カロリーは減らしていない」

 では物価高によって近年の給食の食材費や給食費、献立内容に変化はあったのだろうか。

「本市では、今年度から実施されている小学校給食費の負担軽減に対応する中で、国の算定する基準額と実際の食材価格との差が生じておりますが、本市では国の基準額を超える食材費用を市が公費負担することで、小学校の保護者の経済的負担を実質ゼロとしています。

 これにより、社会情勢の影響を受けず、児童生徒に必要な給食を提供できる体制を整えております。昨今の物価高騰に伴い、学校給食の食材費用は値上がり傾向にありますが、 給食の具材の量やカロリーについては減少しておりません」

 続けて「保護者や子供たちから『給食が足りない』との声は寄せられていないことからも、現状の給食内容は十分であると考えております」とのことだ。

 砺波市としては一貫して、文部科学省の学校給食摂取基準に基づき必要なエネルギーや栄養を考慮した献立作り、地元食材を活用した安全・安心で栄養バランスの取れた学校給食の提供を心がけている。

「砺波市公式Xが連日投稿する給食写真を見るとボリュームも内容も十分そうに見える給食も多く、8日の給食では《最低ラインこのボリュームで頼む》《ボリューム増えた》など評価する声なども多くなりました。それだけ1日に投稿された給食内容が貧相に見えてしまったことは否定できません。

 1日以降、連日の投稿には給食パトロールみたく監視が付いているような状況で、さまざまな反応が寄せられるようになっています」(社会部記者)

 砺波市では今後も市ホームページやSNSを通じて、これまでどおり子供たちの食べている給食を画像でわかりやすく保護者へのお知らせを含め、正確な情報を発信してくれるそうだ。

 包み隠さずありのままを発信している姿勢と日々の給食を作り、支える現場への敬意も含めて引き続き子どもたちに美味しい食事を届けてほしい─。