公明党の新代表に就任した岡本三成氏(公式サイトより)

 10月3日の党大会で、岡本三成氏を新代表に選出した公明党。しかし、“打倒高市”を掲げる党の方針に対して、疑問や批判の声が集まっている。

「政権交代が目的になってる」

 去年7月の参院選で大敗した公明党は、10月に高市政権が発足したタイミングで自民党との長年の連立を離脱。今年1月に衆院解散が決まると、公明・立憲民主両党の衆院議員で中道改革連合を結成したが、2月の衆院選でも大敗を喫した。その後、代表変更などもあったが勢いを持つことはないまま、中道は分裂することに。

「中道から離脱した公明党出身の衆院議員は、衆院の公明党議員と合流。現在、公明党は衆議院・参議院合わせて49人を擁しており、再結集により衆院選での大敗からの立ち直りを図っているようです。9月10日には党員、支持者向けに“新しく出発する公明党は、単にかつての公明党に戻るのではなく、さらに開かれた党へ、衆望を担う党へ、党改革を加速させ、中道勢力の軸として、わが国の未来への羅針盤となる決意です”とコメントを出しています」(政治ジャーナリスト)

 自民との連立政権を離脱した公明党だが、完全に離散したわけではない様子。来年4月の統一地方選に向けて既に地方行脚を始めており、全員当選を誓っているという。

 10月3日の党大会で岡本代表は、「党員、支持者、そして国民の皆さまの真心にお応えする気持ちで、誠実に全力で働き抜く」と決意を表明。「より開かれた党として与野党の垣根なく幅広く連携する」とし、「“政界再編の軸”となって誰もが安心と希望を持てる中道政治の実現に全力でまい進する」とあいさつしている。

公明党の新代表に就任した岡本三成氏(公式サイトより)

「WEBメディア『AERA』によると、自民党も公明党の動向を注視しているようです。もちろん、公明党側も自民党を意識している点は同じでしょう。ただ、公明党の元幹部は“われわれは自民と絶縁したわけではない”としつつも、“高市政権が続いている限りは『打倒高市』で進む。中途半端が一番良くない。政界再編はその後だ”としており、この先どうなるかはまだわかりません」(全国紙政治部記者)

 この公明党の“打倒高市”の姿勢に対しては、批判と疑問の声が殺到。ネット上には「結局、政権交代が目的になってるね」「“打倒高市”を掲げるってことは、問題の本質を見誤ってると思う」「国民のために動くなら、“打倒”って考えが時代に合ってない」「どこを見て政治をしているやら…」「公明党は野党になって政治的信念より党利を露骨に優先するようになっている」などのコメントが続々と集まっている。

 日本の未来を考え、自民党との連立を離脱し中道改革連合を結成した公明党。その中道も分裂して再結集することになったわけだが、果たして今、どこを見て進んでいるのだろうか――。