近年、ドラマや映画で圧倒的な存在感を放っているのが、30代・40代を過ぎてからブレイクした「遅咲き俳優」たち。最近も『Tシャツが乾くまで』に出演した中島歩が長い下積みを経て注目を集めている。
そこで、全国の30代~60代の男女300人にアンケートを実施。遅咲き男優上位に選ばれた5人とは─!?
ずば抜けた圧とギャップで脚光を浴びた演技派たち
5位は49歳で初主演を務めた『孤独のグルメ』(テレビ東京系)でブレイクした松重豊が22票獲得。
「五郎さんでハマりました」(長崎県・男性・53歳)
「ヤクザからグルメまでこなす器用さ」(徳島県・男性・63歳)
と、ハマり役への絶賛と幅広い演技力に支持が集まった。
芸能評論家の宝泉薫さんは、松重豊の魅力をこう分析する。
「高身長で良い声、上品な食べ方と不器用さが醸す可愛らしさのギャップが魅力。『男はつらいよ』の渥美清さん同様、器用に何でもこなすタイプではないものの、ハマり役一点突破で頂点に立った、遅咲きの代名詞です」(宝泉さん)
4位はムロツヨシ
4位は人情味あふれるドラマからシリアスまでこなすムロツヨシで28票。
「個性派俳優として一、二を争う」(東京都・男性・69歳)
「セリフの言い方が絶妙」(福岡県・女性・51歳)
と、独特なキャラとセンスに惹かれる声が多い。
「『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)や『大恋愛』(TBS系)などで演技の幅を広げると同時に、圧倒的な“人たらし”能力も強み。小泉孝太郎ファミリーや松本潤などとの人脈でチャンスを自らつかんできた人でもあります」(宝泉さん)
遠藤憲一は悪役出身からお茶の間の人気者に
そして30票を獲得して3位に入ったのは、Vシネマや映画などの悪役出身からお茶の間の人気者となった遠藤憲一。
「強面だがコミカルな役もできる」(岩手県・男性・69歳)
「昔から狂気じみた演技が好きだった」(宮崎県・男性・57歳)
悪役時代からのファンやギャップを評価するコメントが。
「バラエティー番組で見せる下積み時代のバイト話やおちゃめなギャップが好感度を高めました。強面枠が減った現代において、昭和・平成の香りを残す貴重な存在です」(宝泉さん)
2位は堺雅人
2位は34票で堺雅人。NHK大河ドラマの『新選組!』や『篤姫』で注目を集め、『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)や『半沢直樹』(TBS系)で一気にトップに上り詰めた。
「演技力がすごい。シリアスもコメディーも演じられる」(京都府・女性・55歳)
「ちょっとクセのある演技だけど、役に対する説得力がある」(福岡県・女性・47歳)
これらのコメントに宝泉さんも大きく頷く。
「遅咲きで大輪を咲かせるために必要なのが、このずば抜けた“圧の強さ”。役への説得力と振り切った演技力が群を抜いています」
堂々1位はモデル出身の“いい男”・阿部寛
男性部門の堂々1位は47票獲得の阿部寛。モデル出身の“いい男”としてデビュー後、一時は不遇の時代を過ごすも、劇団での修業を経て『トリック』(テレビ朝日系)や『結婚できない男』(フジテレビ系)で大きく花開いた。
「どの作品でも“阿部寛”だけど、出演作のキャラクターにきちんとなっているところがすごい。個性と実力が両立している」(神奈川県・女性・53歳)
「圧倒的な存在感と演技力に安心感がある」(兵庫県・男性・57歳)
「変わり者の演技をこれほどうまくできる人を知らない」(東京都・男性・46歳)
阿部の独特な存在感に絶賛の声が相次いだ。
「二枚目から、自虐的な役や暑苦しい役へ振り切ったことで演技派としての地位を確立。年齢を重ねて自虐や弱みを見せられる強さが、視聴者の圧倒的な支持を得ました」(宝泉さん)
年齢や経験を味方につけ、第一線で輝き続ける遅咲き俳優たち。次にブレイクを果たす隠れた実力派はいったい誰!?
<取材・文/荒木睦美>
