《「陸奥湾が美しかったです」とお伝えいただいたとき、何気ない私たちの原風景が、郷土の誇りとなりました》
青森県の宮下宗一郎知事は、令和のプリンセスの初来県にこう感動を綴った。
「愛子さまは10月12日より1泊2日で青森県を訪れました。直前に同県を訪れた天皇、皇后両陛下からバトンを受ける形での訪問で、沿道には2日間で計2万5千人以上が集まりました。知事も“愛子さまフィーバー”と振り返るほどの盛況で、ご一家に4日間随行した知事はその感想を自身のSNSに熱情たっぷりに記すなど、県をあげての歓迎ぶりでした」(皇室担当記者)
屈折像土偶の前では“かわいいですね”と口にされた愛子さま
そんな青森県は太古より栄えた豊かな地。縄文時代の遺物が数多く展示される是川縄文館を訪れた愛子さまについて、館長の石亀純悦さんはこう振り返る。
「限られた時間の中で、次のご予定に支障のないように気をつけてご案内しましたが、説明を終え、ご質問にお答えした後も、愛子さまがしばらく展示品を熱心に見続けている場面が珍しくありませんでした。漆が塗られた出土品の前では“漆を塗るのは強さや美しさを目的としているのですか”と、頭が餃子のような形をした屈折像土偶の前では“かわいいですね”と口にされ、興味深げにご覧になっていました。先導役としてはハラハラした面もありましたが、深いご関心を寄せてご覧いただけたのは大変ありがたかったです」
父から土偶を見て感動したと聞いていて、と愛子さまが
ご誕生の前年である2000年に陛下がご覧になった、国宝・合掌土偶にも対面された。
「“合掌土偶は実は仮面をつけていたのではないか”という解説には、後頭部のほうに回り熱心に鑑賞されていました。さらには“父から土偶を見て感動したと聞いていて、時を超えてこういう場面をいただけてうれしく思います”とお伝えいただきました」(石亀館長、以下同)
そうした父子の絆に胸を打たれるエピソードの一方、奉送迎には想定以上の県民が集まったという。
「沿道で出迎えてもらうと聞いていたのですが、予想を超える方々がいらっしゃいました。滞在は1時間ほどでしたが、お見送りのときまでほぼ変わらない数の方々がいらしたと思います。陛下のゆかりの品を、愛子さまがご覧になるのを皆さんも楽しみにされていたのでしょう。そうした多くの奉送迎に対し“すごくたくさんの方に集まっていただいてありがたい”とおっしゃっていました」
《全てに意味があると考えています》愛子さまの来県についてこう振り返った宮下知事。
「おそらく帰りにご自身のお車からちょうど夕日で輝いている鶴の舞橋をご覧になったのでしょう。“鶴の舞橋がとても美しかったです”とコメントをいただきました。そうしたひと言、ひとつの行動が、青森県にとって非常に重要な出来事だったと思います。愛子さまを前に、車椅子のおばあちゃんがいきなり立ち上がっていた光景には驚きましたね。それぐらいみんなを笑顔にして元気にする力があるということを、隣で見ていていちばん実感しました」(宮下知事)
この地に与えた計り知れない活気と希望は、県民の記憶に残り、語り継がれていくことだろう。
2万5548人もの人が2日間で集まったという。速度を落とした車から、愛子さまはお手を振られていた
