高市早苗首相

 10月19日に開かれた参院予算委員会。日本共産党の山添拓参院議員が、高市早苗首相の任命責任を追求した。

「利益率90%超え」のルール違反パーティー

 山添氏が言及したのは、2020年と24年に議員会館内で政治資金パーティーを開いたとして問題となっている、関芳弘文科相についてだ。議員会館内でのパーティーは衆議院の内規で禁止されており、関氏は19日に坂本哲志議院運営委員長より厳重注意を受けている。

「山添氏は関大臣へ、パーティーが過去何回おこなわれ、それぞれの収入と利益率がどうだったのかについて質問しました。関大臣はこれに“2020年の12月に衆議院議員会館の国際会議室、また2024年の6月に同会館の実質の会議室におきまして会合を開催”と回答。収支についても、2020年は収入が244万円で支出は4万6424円。2024年は収入81万円に対し、支出は8万1957円だと答えています」(全国紙政治部記者)

 この収支内容を聞いた山添氏は、利益率が2回とも90%以上であることに「ほとんど事実上寄付ではありませんか」と指摘。関大臣は「政治資金規制法の法令に則りまして、パーティーとして開催させていただいております」と説明した。

 また、会館でのパーティーが衆議院のルールに反するものである点については「議員会館内で政治資金パーティーを行ってはならないという主旨の規定があるとの説明を、衆議院の事務局から受けました」「今後このことがないように、猛省して十分注意をしてまいりたいと思います」と述べている。

高市首相が「裏金議員」の呼称に反論

「関大臣といえば、地元自治体の予算“大幅カット”発言が物議を醸した簗和生前農林水産大臣と同じく“裏金問題”が指摘された1人です。簗氏は14日に辞表を提出しましたが、第2次高市内閣には2人も“裏金議員”が入閣していたわけです」(政治ジャーナリスト)

 山添氏は関大臣への質問後、矛先を高市首相に向け、「簗氏とともに、総理があえて起用した裏金議員のさらなるルール違反です。任命は間違いだったのではありませんか」と追求した。首相は「関大臣についても簗大臣についても裏金議員という言い方をされましたが、“不記載があった議員”ということです」と山添氏の発言を訂正。関氏に対しては「ルールに反することは当然あってはならないことですが、しっかりと反省をし、襟を正して職務に邁進してほしいと考えております」と答えた。

第二次高市早苗内閣に入閣した簗和生前農林水産大臣(左)と、関芳弘文部科学大臣(自民党公式サイトより)

 しかし、高市首相がわざわざ呼称を訂正したことが大きな話題となり、「裏金議員」がX(旧ツイッター)でトレンド入り。

 ネット上では、「『裏金議員』と呼ばれたくないのなら怪しい不記載行為など最初からしなければいいだけだろ」「意図的に過少申告して報告した不記載なんだから裏金と呼ぶのがふさわしいですよ?」「はぁ?不記載じゃないわ。裏金脱税議員でしょ?」「裏金議員を大臣にしたり重用してる時点で怪しいとは思ってたけど、裏金に対する反省が全くないんだな。この人のモラルはどうなってんだろう?」「裏金議員は裏金議員。不記載があった議員と言う言葉で印象操作するのはやめろ」など、批判が噴出している。

 果たして高市首相は、任命責任をどう果たすつもりなのか――。