農林水産相に就任した自民党の武部新・元農水副大臣

 農林水産相に就任した自民党の武部新・元農水副大臣に、衆院選公示日のまさかの企業献金疑いが報じられた。就任からわずか1週間での醜聞発覚に、ネット上では呆れ声が広がっている。

高市首相が指示していた“身体検査”

 選挙で対立した地元自治体の予算“大幅カット”発言が物議を醸し、10月14日、衆院予算委員会の終了後に高市早苗首相に辞表を提出した簗和生前農林水産相。

「高市首相が農水相交代の準備に入ったのは、簗氏更迭の1日前の13日夜だと言われています。候補者5人の名前を挙げ、醜聞などがないかを事前に調べる“身体検査”を国家情報局に指示したと報じられました。政権の命運を左右しかねないスキャンダルを避けるべく、水面下で極秘裏にかつ慎重に人選を進めていたのは想像に難くありません」(政治ジャーナリスト)

 後任として選ばれた武部氏は10月15日、皇居で閣僚認証式をおこない正式に農水相に就任。高市首相は「農林水産行政に精通している。即戦力として国会対応も含め活躍していただける」と期待を込めた。武部農水相自身も「公平、透明、信頼を回復するために先頭に立ちたい」と意気込みを語っている。

 また、武部氏はジャガイモの国内生産量の8割を占める北海道選出の議員。輸入解禁の要請を受けている米国産生鮮ジャガイモを巡り、今年9月から病害虫への具体的な防疫措置を検討する段階に入ったことについて、「国内生産に重大な障害が起きてはならない」「毅然とした対応を取っていきたい」と発言していた。

公選法違反の疑いが発覚

 しかし10月20日、『文春オンライン』が武部農水相の“企業献金疑惑”を報じる事態に。武部氏が衆院選の際、公共事業を受注している企業から献金を受け取っていたというのだ。

「記事によれば、自民党北海道12区支部が2024年10月15日の衆院選公示日に、海運会社A社から30万円の企業献金を受け取り、同日中に武部氏個人への選挙資金に充てていたとされています。A社は国交省から港湾業務を受注しており、公選法違反の疑いがあるとのこと。国からの受注企業による国政選挙に関する寄付は原則として禁じられており、もし事実であれば明白なルール違反。徹底したはずの身体検査をあっさりとすり抜けてしまった事実に、政権内の管理体制を疑う声も上がっています」(全国紙政治部記者)

簗前農水相のドタバタ辞任後に新大臣として就任した、武部新氏

 報道を受け、武部氏は「当該会社がご指摘の事業を受けた事実は承知しておりませんでした。事実を確認の上、返金するなど適切に対応いたします」と対応を表明。しかし、《返金すればすべてが解決するわけではない》との厳しい指摘も少なくない。

 就任からわずか1週間での疑惑発覚に、ネット上では「おいおい速攻すぎやろ」「もはやコントでしょ」「自民党の得意技叩けばホコリが出る出るの連鎖が始まるんかな?」「何故こんなのしか選ばないんだ?こんなのしかいないか」「光の速さだったな」「はい、アウト!次行ってみよう」と冷ややかな反応や怒りの声が相次いでいる。

 10月19日の参院予算委員会では、辞任した簗氏、衆院議員会館で政治資金パーティーを開いていた関芳弘文部科学相という2人の裏金議員の任命責任を追及されている高市首相。さらなる醜聞の発覚により、いよいよ土壇場を迎えているのかもしれない。