高市早苗首相

 10月16日の参院予算委員会で、高市早苗首相が先進7か国(G7)オンライン会議を欠席した理由について説明した。そのあまりに苦しい言い訳と対応を巡り、ネット上では疑念と批判の声が噴出している。

食い違う高市首相と主催国の主張

 10月2日の午後9時半から30分間にわたり開催されたG7オンライン会議。イラン情勢や米欧の燃料高について協議されたこの会議で、7か国のうち欠席したのは高市首相とバーナム英首相のみだった。日本からは遠藤和也外務審議官が代理出席したが、外務省によると2023年以降は歴代首相が出席しているという。

 高市首相は欠席理由について、「開催時間が直前までわからなかった」「大きなディスプレイを使うのに事業者に頼むが間に合わなかった」「回線接続のための業者の手配が間に合わなかった」「米国と欧州の間の問題だったので、代理出席でいいという話を受けた」と釈明した。

「国際会議を欠席する理由として、IT環境の不備を挙げるのはお粗末です。また、高市首相は10月5日、自身のX(旧ツイッター)で《議長国のフランスが当日直前に急遽設定したもので、代理出席が認められていました》と投稿。しかし、主催国のフランス大統領府は“数日前に案内した”と反論しており、双方の主張は食い違っています。国際的な信用に関わる齟齬に、国民が違和感を抱くのも当然です」(全国紙政治部記者)

 16日の予算委で、野党から「危機管理能力がない」と指摘されると、首相は「24時間、本当に常に公用スマホをそばに置いて、大音量にして夜も横になっている」と反論。

「総理を辞職すべきだろう」芥川賞坂が苦言

 しかし、会議開始の1時間半前である午後8時ごろまで、首相は自民党の麻生太郎副総裁ら幹部と公邸で会食していたことが判明している。

「立憲民主党の辻元清美氏は“会食を優先させたのではないか”と追及。首相は“会議の出欠とは関係ない”と主張しましたが、国際的な緊急会議よりも内向きな会食を優先したと受け取られかねない振る舞いです。政権への不信感を増幅させるには、十分な出来事と言えるでしょう」(政治ジャーナリスト)

 この事態に、芥川賞作家の平野啓一郎氏も苦言を呈した。自身のXで《酒飲んでて欠席した、という疑惑を晴らせないなら、総理を辞職すべきだろう》《言語道断。辞任しかない》と、厳しい言葉で首相を批判している。

 高市首相の呆れた対応について、ネット上では「高市総理の他責思考がよくわかる。外務審議官はなぜ出席できていたのか」「重要なエネルギー問題を話し合う会議を欠席する理由が、事務的準備が整わないというのは余りにも見苦しい」「首脳がオンライン参加するのに回線業者の手配が間に合わないなんて、日本のITインフラの不完全度を曝け出す最悪の言い訳」「消費税のレジ業者が間に合わないに続き、今度は回線業者が間に合わないのですね?代理出席の方はスマホ出席でしょうか?」「会議のたびに業者に設定してもらうのか。疑問が尽きない」など、怒りの声が続出。

 国際社会からの信頼を損ないかねない今回の対応で、高市政権はさらなる厳しい逆風に晒されそうだ……。