織田裕二

 10月21日、YouTube『東宝MOVIEチャンネル』で公開中の映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の主題歌PVが公開された。

 1998年に公開された『踊る大捜査線 THE MOVIE』は興行収入100億円超えの大ヒット。2003年に公開された『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は173.5億円を記録し、昨年『国宝』に抜かれるまで22年にわたり邦画実写作品のトップに君臨し続けた。

公開1か月の興収は約32億円

 金字塔を打ち立てたシリーズの最新作とあり、公開前は興収50億円超えが確実視されていたものの、思ったほどの数字を上げられないでいる。

 公開から3日間の興収は8億9400万円とロケットスタートを切ったものの、公開から34日経った10月21日段階の推定興収は約32億円に留まっているのだ。

 近年の映画のヒットの目安は10億円だけに現時点で大ヒットしていることは間違いないものの、シリーズ2作品が100億円超え。2012年に公開された『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』も59.7億円を記録していることを考えると、物足りなさを感じる数字だろう。

 興収が伸び悩んでいる理由を映画ライターは「古参ファン向けの演出の多さ」と指摘する。

「北村総一朗さんや斉藤暁さん、小野武彦さんが演じる湾岸署の“スリーアミーゴス”など、連ドラ版を見ていた人たちに愛されていたキャラクターたちが続々と登場しました。しかしお馴染みの人物たちの見せ場を作るため、ストーリーの本筋とは関係ない小ネタが散見されたことで、若い世代の観客からの評価は微妙でした」

 また『踊る』オールスターが揃う中、最重要人物は不在でーー。

「ヒロインを務めた深津絵里さん演じるすみれさんは、過去の映像と電話シーンでの匂わせのみでした」(同・映画ライター)

 深津演じるすみれは『THE FINAL』のラストシーンで事故に遭い、2024年に公開されたスピンオフ映画『室井慎次 生き続ける者』で事故による後遺症に苦しんでいるという近況が明かされている。

「一説では『THE FINAL』で一区切りつけて出演を拒否している深津さん側の意向で、後遺症に苦しんでいるという設定にしていると言われていますよね。にも関わらず、今作のプロモーションでは織田裕二さんが、インタビューなどですみれさんに積極的に言及。一部の熱心なファンからも、“深津さんに圧をかけているように感じる”と苦言の声が上がっていたのも、リピーターがそう増えなかった理由では」(同・映画ライター)

 織田は9月28日に行われた公開記念舞台挨拶で、「『踊る』はN.E.W.になりました。まだまだ続きます!」と力強く宣言して話題になったが、次回作が本当に作られるならすみれさん不在でも古参ファンにも新規ファンにもウケるような内容にしてほしいものだ。