戦力外通告を受けた東北楽天ゴールデンイーグルスの渡辺翔太(本人のインスタグラムより)

 巨人こと読売ジャイアンツの新監督に松井秀喜氏が就任し、来季に向けて大きな盛り上がりを見せているプロ野球界。一方、パ・リーグで今季最下位となった東北楽天ゴールデンイーグルスでは、選手を巡ったある投稿がファンの間で物議を醸していた――。

楽天から「最悪なバースデープレゼント」戦力外選手が話題

 10月29日、楽天は6選手に対して来季の支配下選手契約を結ばない旨を通達したと発表した。

 この“戦力外通告”は、各球団が今後を見据えたチーム調整のため行うものだが、今年は楽天の発表が特に注目を集めているという。

 そこには、球団が直前に発信していた内容が関係しているようで……。

「楽天は29日の午前8時半、球団公式X(旧ツイッター)で《Happy Birthday! #渡辺翔太 (26歳)》と記し、渡辺投手の誕生日を祝う笑顔の画像を投稿していました。しかし、そのわずか6時間後となる午後2時半すぎ、渡辺投手を含む6選手への戦力外通告を発表したのです。

 急転直下な扱いに対して、ファンからは“誕生日プレゼントが戦力外通告は残酷すぎる”“最悪なバースデープレゼント”“誕生日に『あんたクビ』とか、どういった神経してんの?”“戦力外通告しといてハッピーバースデー!ポストはサイコパス”など、悲しみと困惑の声が殺到しています」(スポーツ紙記者)

楽天は渡辺に“育成契約”を提示

 2022年、ドラフト3位で九州産大から入団した渡辺。ルーキーイヤーの2023年は51試合に登板し、8勝3敗1セーブ、25ホールドと活躍した。翌年も49試合に登板したが、2025年には右ひじと右足の手術を経験し、今季は6試合の登板にとどまっていた。

戦力外通告のわずか6時間前、渡辺翔太の誕生日を祝う投稿をポストしていた東北楽天ゴールデンイーグルス(球団公式Xより)

「戦力外通告の際に球団事務所を訪れた渡辺投手は、“今年は良くなかったので覚悟していた。去年手術をして、今年投げていても、納得のいくボール、成績も出ていなかったので、覚悟は少しはしてはいました”と、その内容を受け止めています。

 また、インスタグラムでも《思うような結果を残せず、悔しい気持ちもありますが、どんな時も応援してくださった皆さんの声援に何度も力をもらいました。ここまで支えてくださった球団関係者の皆さん、チームメイト、スタッフの皆さん、そしてファンの皆さんに心から感謝しています》との思いを綴っています」(同・スポーツ紙記者)

 本人は至って冷静なようだが、ファンにとっては驚愕だった楽天の“戦力外バースデー”投稿。しかし、その背景には球団のある考えが。

「楽天は通告に際して、渡辺投手に復活を期待する言葉をかけ、育成契約を提示しています。戦力外通告の直前にもかかわらず誕生日を祝う投稿をしたのは、契約を変えつつも渡辺投手を引き続きチームの一員として迎えたいという思いからでしょう。提示に対して、本人は“ありがたいですけど、少し考えたいなと。他球団を含めいろいろ考えたい”と時間をかけて検討する姿勢を示していますが、球団の思いは伝わっているのでは」(スポーツライター)

 インスタグラムの投稿では、《楽天イーグルスの一員としてプレーできたこと、そしてファンの皆さんの前で投げられたことを、本当に嬉しく思います》とも綴っている渡辺。復活を遂げて、再び楽天ファンの前で輝きを放つ日は来るのか。