慢性的な腰痛があると、日常のちょっとした動作によって痛みがさらに強くなってしまうことが。そうしたトラブルを避けるためにも、腰に負担のかからない日常の動作の仕方を痛み改善ドクターの富永喜代先生(富永ペインクリニック院長)からアドバイス!

《1》顔を洗う

「腰よりも低い位置にある洗面台。朝、何げなく腰をグイッと曲げて顔を洗っている人も多いはずです。しかし、朝は筋肉もこり固まっているので、腰を思い切り曲げると急性腰痛を引き起こすことも。両ひざを曲げ、腰の位置を低くするよう心がけましょう」

《2》靴下をはく

「片足立ちで靴下をはいていませんか? この姿勢は腰を深く曲げることになります。フラフラとよろけるので、腰の筋肉に負担がかかることに。このリスクを避けるため、イスに座り、片ひざの上に足を乗せる姿勢がオススメ。腰を丸めずに靴下がはけます」

《3》掃除機をかける

「掃除機のヘッドは見た目以上に重さがあるもの。腰から離れた位置で、片手で柄を持っていると大きな負担がかかります。掃除機は身体の正面、腰の高さで持ち、両手でまっすぐ前に向かってかける。これが腰にもっとも負担のかからない使い方です」

《4》重い荷物を持つ

「床から重い荷物を持ち上げる時、ひざをまっすぐ伸ばしたまま、前かがみになるのは最悪。腰に重みが直撃し、ギックリ腰になることも。床に片ひざをつけ、もういっぽうのひざを立てて荷物を持つ。そのままひざの力で立ち上がれば、腰への負担は軽くなります」

掃除機は身体の正面、腰の高さで持ち、両手でまっすぐ前に向かってかける。
掃除機は身体の正面、腰の高さで持ち、両手でまっすぐ前に向かってかける。