10月18日、日曜日の昼過ぎ、行き交う人で賑わう東京・池袋の繁華街で道の端を歩く女性の姿が─。鮮やかな緑色のドレスに身を包んでいるが、男性に手を取られながら、おぼつかない足取りでゆっくりと歩く。この女性はかつて日本中を熱狂させた国民的アイドルの天地真理だった。
チケットは完売の『真理ちゃんフェスティバル2026』
「この日はデビュー55周年記念イベント『真理ちゃんフェスティバル2026』が開催されました。450席を超える会場で、税込み6000円のチケットは完売。
イベントには'71年のTBS系ドラマ『時間ですよ』で共演した堺正章さんがトークゲストで駆けつけたほか、シークレットゲストとして“くわまん”こと桑野信義さんも登場するなど、大いに盛り上がりました」(スポーツ紙記者、以下同)
'71年、『時間ですよ』のレギュラーに抜擢されて芸能界デビューした天地。堺が演じた青年にとって憧れの存在“隣のマリちゃん”役で注目を集め、瞬く間にお茶の間の人気者に。
「愛らしいルックスから“白雪姫”と呼ばれ、アイドル歌手としても『ひとりじゃないの』などのヒット曲を連発。冠番組や主演映画も数多く製作されました」
'70年代を代表するトップアイドルとなった天地。しかし、その後に待ち受けていたのは、波乱に満ちた人生だった。
「'77年に体調を崩して、約2年半にわたり芸能活動を休止。復帰後は日活ロマンポルノで大胆な濡れ場を披露するなど、清純派キャラからの脱却を図りました。
'90年代に入ると、ぽっちゃりした体形をイジられたりと、バラエティー番組でのタレント活動が中心になりました」(ワイドショースタッフ、以下同)
このころから私生活で金銭面の問題も抱えるように。
「全盛期には月給300万円を稼ぎ、都内屈指の高級住宅街にマンションを購入した天地さんでしたが、仕事が減ってもアイドル時代の金銭感覚を変えることができず、次第に生活が苦しくなっていったと、後に本人が週刊誌で告白しました」
東京・足立区の2Kアパートで一人暮らし
週刊女性は'06年、かつての華やかな生活から一転して、東京・足立区の2Kアパートで一人暮らしをしていた天地本人を取材している。
その際、結婚や離婚など、浮き沈みの激しい半生を振り返りながらも、
《大変なこともあったし悲しいこともあったけれど、(中略)それを1度だってツライと思ったことはないですよ》
と、明るく語っていた。当時は毎朝、荒川の河川敷で、往年のヒット曲を青空の下で熱唱するなど、歌手活動への意欲も見せていた。
しかし'11年には横浜市内のシニア向けマンションへ転居。'15年には、60代半ばで有料老人ホームに暮らしていることが報じられるなど、その暮らしを案じる声もあがった。
「テレビでは姿を見なくなった天地さんですが、現在は娘さんのサポートを受けながら静かに暮らしているそうです。近年は年1回のペースでファン向けのイベントに登壇し、往年のファンとの交流を続けています」(前出・スポーツ紙記者)
節目となるイベントで、天地はどんなことを語っていたのか。参加者に話を聞いてみた。
スタッフに支えられる様子の天地真理
「イベントは堺さんとの対談からスタート。堺さんは『時間ですよ』以来の共演を懐かしみ、当時の撮影秘話などで会場を盛り上げていました。堺さんが軽妙なトークで場をリードする一方、天地さんはスタッフに支えられる場面もあったり、声もか細かったりと、あまり体調が優れないように見えました」
天地が「もう年だから……」と弱音を漏らすと、
「堺さんは“年齢なんか意識しちゃダメだよ!”と励ましていました。さらに、“俺は何かあっても、80歳だから仕方ないと受け入れるようにしている”と語るなど、天地さんに優しく語りかけていたのが印象的でしたね」(同・イベントの参加者)
堺との対談が終わると、今度は桑野が花束を手に壇上へ。事前に告知されていなかったサプライズの登場で、会場は大いに盛り上がったという。
「桑野さんは高校時代から天地さんの熱烈なファン。生徒手帳には彼女の写真を忍ばせていたほどだったとか。'20年9月に大腸がんが見つかり、闘病生活を送っていたときに、憧れの天地さんから励ましの手紙が届いたことを、自身のブログで明かしています」(前出・スポーツ紙記者)
続く歌のコーナーでは、『ひとりじゃないの』を観客たちがペンライトを振りながら大合唱して、会場は一体感に包まれた。
「合唱後、天地さんが“また1年後に会おうね”と呼びかけてくれたんです。今日のイベントに来てよかったと思いましたし、これからもずっと続けてほしいですね」(別の参加者)
歌のコーナー後もイベントは続いたが、堺と桑野はひと足先に現場を撤収。その後、冒頭のように天地も会場を後にしていた。
「天地さんは今年1月、公式SNSで“健康第一でいきたい”と新年の抱負を語っていますが、最近は体調が優れない日も多く、満身創痍ともいえる状態のようです。それでもファンの前に立ち続けようとする思いは変わらないのでしょう」(天地と親しい人物)
“ひとりじゃないってすてきなことね”と歌って日本中を魅了した天地。今も多くの人に支えられながら歩み続けているーー。
