堺雅人

 俳優・堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』第2シーズン(TBS系)。放送の度に考察や反響がトレンド入りするなど人気が過熱しているが、どうやら思わぬ物言いがついてしまったようだ。

別班奪還作戦がスタートも拷問シーンに物議

日曜劇場『VIVANT』ロゴ(公式サイトより)

「10月4日放送回は、いよいよ別班奪還作戦がスタートし、これから最終回へ向けて熾烈な戦いが始まるという重要な回でした。その中で描かれた、中国人役の俳優が拘束中の別班員たちの指を切り落とすなどの拷問シーンが中国で批判されているようです」(エンタメライター)

 該当のシーンについて25日、中国中央テレビのニュースアカウント『央視新聞』は論評で《侵華日本軍の拷問を現代の中国人に転嫁したもの》と非難。このポストが同日、中国のSNS・微博の検索ランキングで1位になるなど注目を集めている。また論評はドラマ自体が日本による“認知戦”の一部と位置づけ、政治問題にも絡めて問題視しているようだ。

 26日には中国紙『環球時報』も《中国を中傷し、『中国脅威論』を誇張している》とドラマを批判した。拷問シーンについても《旧日本軍が中国の抗日志士に行ったものと酷似している》と指摘し、《中国人を残忍な加害者として描いている》と憤りを露わにしている。

『VIVANT』について拭いきれない強い違和感と不快感

「同ドラマへの疑問の声は、日本のSNSからも。Xでは中国出身のユーザーが『VIVANT』について《どうしても拭いきれない強い違和感と不快感について、真面目に言及しておきたい》と長文で投稿した内容が大きな反響を呼んでいます」(前出・エンタメライター)

 同ユーザーはまず、中国人スパイ役をすべて日本人俳優に演じさせたことに言及。《発される中国語が非常に片言で、到底聞いていられないレベル》と苦言を呈した。

 そして、《何より危惧すべきは、これが日本側の制作陣による完全な「自作自演」のフィクションでありながら、特定の国や地域を意図的に露悪的に描き、無闇に日中間の国民感情を逆撫でするような作りになっている点》だと指摘。過剰な演出を、エンタメの枠を超えた“無自覚の悪意”と糾弾した。

 このポストが拡散されると、SNS上では賛否の声が続出。

《じゃあ見なければ良いのよ。そちらの国の映画の日本語もだいぶ変だよ?》

《自分たちは日本を貶めるドラマ作るけどお前らは作るなってこと?自分勝手やな》

 と、元ポストを批判する声がある一方で

《日本人目線で見てもリアリティが全く無い描写に溢れていて、ゲンナリしてる人もかなり多いよ》

《中国をはじめ海外の人たちの目に触れるのに、リテラシーも低く作り込みも甘く莫大な予算かけて何やってんの?と思いました》

 などと、賛同の声もあがっている。

 良くも悪くも注目を集める『VIVANT』。ある意味成功と言えるのかもしれない。