キムラ緑子

《こんなに必死に女系天皇は絶対に認めない方針を進めるのはなぜだろう 民意,完全無視 政党が変わればまたかわると思うけどね》

 こうSNSに投稿したのは、女優のキムラ緑子。TBS系日曜劇場の人気ドラマ『VIVANT』では、別班員を束ねる司令官の櫻井里美を演じている実力派だ。

旧宮家と言えども天皇陛下とは36~38親等も離れている

「キムラさんはこれまでもデモに参加したり、政治に関して積極的に発言をしてきました。10月26日の投稿では、24日に改正皇室典範が施行されたことにも触れつつ、女性天皇を容認しない内容について疑問を呈しています」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 7月24日に公布され、10月24日に施行となった改正皇室典範。今回の改正では、①女性皇族が婚姻後も皇族として残る②旧宮家の男系男子を養子として迎える、という2つの案が採用された。

「改正の目的では、“皇族数の確保”を謳っていたために皇位継承権の議論は棚上げにされていました。しかし、養子本人には継承権を与えない一方で、養子の子どもには皇室典範の規則を適用する、つまり、男子が生まれた場合は継承権を与えるという解釈を示したのです」

 しかし、宮内庁によれば、旧宮家と言えども天皇陛下とは36~38親等も離れているという。そうした男性を迎え入れてまで、女性天皇・女系天皇を認めない今回の改正に対しては、一部から〝愛子天皇排除法案〟との批判も上がるほどだ。

 一方で、ある著名人も改正皇室典範に対して異議を唱えた。

世論調査では女性天皇への賛成が約80%

「漫画家の小林よしのりさんは10月26日、旧宮家の養子案が、憲法14条に定める“門地による差別の禁止”に反するとして、国を相手取り東京地裁に提訴しました。この問題は以前から検討されており、2021年に行われた有識者会議の第4回ヒアリングでは、京都大学名誉教授の大石眞氏や東京大学大学院教授の宍戸常寿氏が、養子案に対して憲法違反の疑いを指摘していました。一方、今年の7月15日に行われた参議院特別委員会では、内閣法制局の岩尾信行長官が、現行憲法や皇室典範の施行後も皇族の身分を有していた元皇族の子孫であることを理由に、“門地による差別を禁止した憲法14条の規定に反する問題ではないと考える”と答弁しています」(全国紙社会部記者、以下同)

新年一般参賀での天皇ご一家と秋篠宮家ご一家

 小林氏は提訴後の記者会見で、男系男子への制限は男尊女卑に基づく女性差別にほかならない、とも強く訴えた。

「世論調査では女性天皇への賛成が約80%という高い水準を示し続けています。しかし、今回の改正は“何が何でも男系維持”という方向性を決定づけるものなってしまいました。民意を反映しない法改正にどのように異を唱えることができるのか。憲法違反を争う極めて重要な裁判として注目が集まっているのです」

 長年の議論の末、ついに改正された皇室典範。だが、皇室をめぐる混迷と皇族方の心中が休まる日は、まだ先になりそうだ――。