2024年にすかいらーくホールディングスに買収されたことで、全国チェーン展開へと飛躍を遂げる『資さんうどん』。その知名度は広がっていったものの、長年愛してきたファンからは「味が変わった」との指摘も続出している状況だ。
『資さんうどん』情報漏えいの可能性
今年10月15日には、崎田晴義氏から伊藤英記氏に社長が交代。わずか7か月という異例のスピードの人事だったことから心配の声も寄せられたが、後任の伊藤氏は北九州市内の店舗で副店長を務めた経験があり、その後は人事部長や商品本部長を歴任したことから、「味が戻るのでは?」と期待も膨らんでいる。
トップ交代は11月1日付となるが、その直前に昨今世間を騒がせているとなっている“個人情報の漏えい”の可能性が発覚。こうした事案では外部からのサイバー攻撃が主となっているが、『資さん』の場合はサーバーの管理・運用を委託している業者の設定に不備があったという。
「個人情報が漏れた可能性があるのは従業員や退職者で、氏名や生年月日、電話番号、退職理由などが外部から閲覧できる状態になっていたとのこと。
これはサーバーを管理していた会社側の責任が大きいでしょうが、なにかと注目を集める今は、マイナスのイメージが膨らんでしまいます。まだ可能性の範囲を脱しないものですが、大きな痛手となっていることでしょう」(ITジャーナリスト、以下同)
すでに外部からの閲覧はできないようになっており、個人情報保護委員会という行政機関への報告も済んでいるとのこと。
本事案について、ネット上では、
《すかいらーくに買収されてから大変だな・・・》
《なんかすかいらーくグループに買収されてから散々な感じだな。》
という声が上がるほか、
《今流行りのサイバーテロじゃないんかい!w》
というツッコミも見られた。
改めて、情報流出の経緯や原因について、『資さんうどん』に問い合わせると、
「当社が勤怠管理システム等の運用を委託している株式会社カホエンタープライズが管理するデータベースにおいて、一部設定の不備に起因しインターネット経由で外部からアクセス可能な状態になっていたことが発覚いたしました。
対象サーバーの入口自体は外部からアクセス可能な状態にありましたが、対象データの格納領域には別途、セキュリティが施されていたため、第三者が無条件かつ自由に内部の個人情報を閲覧・取得できる状態にはありませんでした。
閲覧には一定の認証手続が必要な状態であり、現時点では対象データの内容に変更(改ざん・削除等)は行われておらず、改ざんの痕跡や外部への流出が無いことを確認しております。なお、対象データの格納領域へのアクセスの有無を網羅的に確認できず、個人情報が漏洩した可能性を否定できなかったことから、前回並びに今回のご報告に至っておりますが、引き続き調査を継続してまいります」(株式会社資さん広報担当者、以下同)
と説明し、現時点での外部流出は確認されていないとした。
管理会社への対応は?
サーバー管理会社への対応については、
「現時点では、本件対象者への対応を最優先としております。今後につきましては、調査結果を踏まえて適切に対応してまいります。なお、現時点では、データが閲覧された、あるいは個人情報の外部への流出が無いことを確認しております」
としている。
委託先の設定不備に端を発した今回の事態たが、今後の対策はどうするのだろうか。
「当社では今回の事態を重く受け止め、外部委託先に対するセキュリティ設定の確認およびデータ取り扱いの管理・監督を徹底し、情報セキュリティ体制を一層強化することで、再発防止に取り組んでまいります。
なお、セキュリティ対策を含めた詳細につきましては、2次攻撃等のリスクにつながる可能性があるため詳細の公表は差し控えさせていただきます」
企業のセキュリティ体制が厳しく問われる中、まさかの事態が起こった『資さんうどん』。逆風はまだ止みそうにない――。
