東京ディズニーシー(公式サイトより)

 10月29日、東京ディズニーリゾートの運営会社・オリエンタルランドが2027年3月期第2四半期(4月~9月)の決算を報告。連結売上高や営業利益、営業キャッシュ・フローがすべて過去最高を記録したとしている。売上高は3487億円(前年同期比+10.3%)で営業利益は784億円(15%)とどちらも前年比10%を超える数字を叩き出している。

値上げ批判も好調のディズニー

 好成績の主な要因は、東京ディズニーシーの25周年イベントに伴うゲスト1人当たりの売上の向上や、入選者数の増加だという。なお、ゲスト1人あたりの売上は1万8940円となったが、こちらも過去最高を記録している。

 11月30日からは、ディズニーシーの人気アトラクション『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー』の運行が再開。一方のディズニーランドでも、来年1月13日から3月31日までスペシャルイベント『ミニーのファンダーランド』が行われるためか、下半期の通期業績予想を“上方修正”するという強気ぶりが見えている。

 今年のディズニーリゾートの動きについて、ディズニーに詳しいトラベルライターは次のように分析する。

「今年に入ってから、各所で“値上げ”改定が行われています。9月からは人気アトラクションの『ディズニー・プレミアアクセス』が、10月からは1デーパスポートが値上げ。6月には駐車場料金までもがその対象になりました。4人家族の場合は、1日10万円かかるという計算にもなりかねるほど、お金がものを言う事態になっています。

 11月2日から発売された限定3000個のダッフィーのぬいぐるみは約10万円、同月25日からのジュエリーブランド『スワロフスキー』とのコラボカチューシャは12万円と、高すぎるグッズ展開も控えています。こうしたあからさまな“高級グッズ”も売上向上の要因のひとつとなっているのかもしれませんね」

 物価高で困窮する国民が多い中、反比例するかのように好調を見せるディズニー。ネット上では、

《値上げしたらそりゃ増えるわな》
《そりゃあんなけ値上げすりゃ利益上がるだろ》
《ゴリゴリ施策やってくれたUSJ25周年が増収減益で、ほとんど何もしてくれなかったディズニーシー25周年が増収減益なの中々グロいなと思ってしまった…》

 など、皮肉交じりの声が上がっていた。

来年・再来年も大きな仕掛け

 来年にも続々と仕掛けが準備されているという。

「来年4月から、ディズニーランドでは約295億円が投じられた新たなアトラクション『シュガーラッシュ:スウィートレスキュー』の運行が開始。プレミアムパスはアトラクションの中では最高額の3000円であることが発表されています。

 かつては無料で配られた“ファストパス”も今は昔。人気アトラクションやパレードは課金がマストになっていますね」(前出、以下同)

 すでに来期の仕掛けも公表され、好調継続の兆しを見せているオリエンタルランド。2028年度には、投資額3000億円を超える“特大事業”も控えている。

2028年度後半(2029年春)の就航に向けて動いているオリエンタルランドのクルーズ事業(公式サイトより)

「オリエンタルランドの100%子会社がクルーズ事業を始めるのです。船名は『ディズニー・イマジネーション』。日本のクルーズ利用率の低さに目を向けて始まった事業で、2~4泊のひとり10万~30万円台を中心としてショートプランが主だといいます。

 船内の仕様はディズニーの世界観が再現されており、ファンにとってはたまらない仕様になっています。今年の過去最大収益は新アトラクションのほか、クルーズ事業にも回されていることでしょう。昨今の値上げや高級グッズ、クルーズ事業など、もはや顧客の“富裕層化”すら進んでいるかもしれませんね」

 すでに来年・再来年の仕掛けが注目を浴びるディズニーリゾート。“テーマパーク一強時代”はまだまだ続くようだ。