『ウエスト』神保町店(公式サイトより)

 11月2日、『資さんうどん』・『牧のうどん』と並んで福岡3大うどんチェーンと称される『ウエスト』が東京都千代田区神田に『博多うどんウエスト 神保町店』をオープン。同チェーンの東京都心進出は初めてのことで、昨年の『資さんうどん』の東京進出も相まって、“福岡うどん”が東京に根付き始めている。

相次ぐ『博多うどん』の東京進出

 神保町店では、昼は博多うどんをメインに提供し、夕方17時以降は居酒屋としての営業も行う“二毛作スタイル”を取るという。

「『ウエスト』系列の多くの店舗でこの営業形態を取っており、神保町店でも実施するとのこと。うどんの出汁を使用したもつ鍋は人気メニューのひとつで、“うどん店でお酒を楽しむ”スタイルが東京でも広まっていくかもしれませんね。

 オープン前から居酒屋の価格の安さは注目を集めており、大根・ちくわ・たまごなどのおでん類は各198円(税込み)で、なんともつ鍋は1人前390円(税込み)。お手頃価格ですし、仕事終わりにひとりでふらっと立ち寄る人も増えていくことでしょう」(フードライター)

 満を持して都心への出店を行った『ウエスト』。ネット上では、《11時オープンの30分前時点で待機列は10人ほど》という投稿が確認されており、朝から並ぶ人も見られたという。

 中でも、ファンたちの心をくすぐったのは、価格面だったようで、

《東京でもその値段でモツ鍋やるんやw》
《ウエストは東京の店舗も激安もつ鍋やるんすかw》

 などの声が上がっていた。

『ウエスト』神保町店で提供される夕方以降の居酒屋メニュー1(公式サイトより)

 2024年9月には関東初出店として東京・町田にもオープンしたが、23区内への出店は今回が初めてのこと。改めて、都心進出の経緯について、株式会社ウエストの広報担当者に話を聞いてみた。

「元々、都市型の駅チカは得意としていなかったのですが、今後3年間で10店舗を目標に新業態として出店しようという意向がありました。関東圏において20店舗以上はオープンしていますが、郊外が多いのです。

 正直な話、今回の23区内でのオープンは良い物件が見つかったからなのです(笑)。ただ、これをきっかけに中心部での物件も模索しようという方針になりました」

『資さんうどん』への思い

 夕方以降は居酒屋になるとのことだが、この業態を選んだ理由については、

「うどんだけだと、どうしても単価が落ち込んでしまいます。九州でも導入している居酒屋スタイルを取り入れることによって、客単価だけでなく集客の増加も見込んでいます。立地にもよると思いますが、目指している今後の10店舗においても、居酒屋スタイルを取る可能性はあると思います」(前出・『ウエスト』広報担当者、以下同)

『ウエスト』神保町店で提供される夕方以降の居酒屋メニュー2(公式サイトより)

 今回の出店は、昨年から始まった『資さんうどん』の影響はあるのだろうか。

「もちろん『資さんうどん』さんのおかげで福岡のうどんが東京でも知られるようになりましたので、受け入れやすい環境になっているのかなと考えています。関東だと、讃岐うどんの影響が強かったと思いますが、『資さん』のおかげで福岡うどんの知名度が上がったと思います」

 と、『資さんうどん』への感謝とも取れるコメントを残した。

 現在、東京においては『資さんうどん』が出店数1位を獲得しているが、今後の反響次第では、勢力図が大きく変わるかもしれない。果たして、東京で福岡うどんのビッグウェーブは巻き起こるだろうかーー。