松井秀喜氏の巨人監督就任によって、球界の話題は一気に新体制へと移った。現役時代の仲間が首脳陣に並び、ファンからも歓迎の声が相次いでいる。一方、古巣への思いを持ち続けるあの人物にとっては、今回の人事が転機となるのか。
巨人の秋季キャンプが10月30日に川崎市のジャイアンツ球場で始まり、松井秀喜監督率いる新体制がスタート。初日から平日にもかかわらず約3000人のファンが詰めかけ、球場内は歓迎の声援に包まれた。
「近年、メジャーリーグに押されてきましたが、今や球界の話題は松井新監督一色。1日に70本以上の関連記事を配信したスポーツ紙もありました。さらに、盟友で監督経験もある高橋由伸氏がヘッドコーチとして入閣したことで、話題性は倍増。観客動員や地上波での中継も急増し、チケットや関連グッズの売り上げなど経済効果は絶大でしょう。『名選手名監督にあらず』『監督に求められるのは勝つことだけ』といった意見もありますが、“松井フィーバー”を見るにつけ、あらためてプロ野球というエンターテインメントにおいて、監督の持つ知名度やスター性の重要性が証明される形となりました」(スポーツ紙デスク)
松井監督に「挑戦していってもらいたい」
その一方で、巨人への復帰が取り沙汰されていた桑田真澄氏の名前は、新体制のコーチングスタッフに見当たらなかった。10月31日には新指揮官に対し、「投手中心に守り勝つ野球。それが一番安定して勝てるチームになる」「試合中はもう瞬時に判断し、決断しなければならない。決断力があるかどうか、そして何をもって決断の根拠とするか。よく勉強し、よく学び、挑戦していってもらいたい」とエールを送っていた桑田氏だったが……。
「桑田氏は昨季まで巨人の二軍監督を務め、イースタン・リーグ優勝に導いた実績を持ちます。しかし、2025年秋に突然の退任。8月のラジオ番組では、球団から翌年も続投を打診されていたところ、当時の阿部慎之助監督との方針の違いがあったという内情を暴露し、巨人との関係悪化が囁かれていました。その阿部前監督がフロント入りすると報じられていることや、“ポスト松井”が高橋ヘッドコーチで固まっている気配もあることから、桑田氏が将来的に巨人の監督へ就任する道筋は閉ざされた印象を受けます」(週刊誌記者)
巨人への復帰が極めて厳しくなった一方で、球界における桑田氏の知名度と実績の高さは今なお際立つ。
他球団ユニフォームを着る可能性に含み
「中日が外部から工藤公康監督を招聘して大きな話題を集めたように、他球団も監督のスター性がもたらす発信力を再認識しているのは間違いない。桑田氏本人は他球団のユニフォームを着る可能性に含みを持たせており、来オフには周辺が騒がしくなってきそう。セ・リーグに目を向けると、阪神の藤川球児監督、広島の新井貴浩監督、ヤクルトの池山隆寛監督、中日の工藤監督と顔ぶれは豪華。
ただ、DeNAを率いる相川亮二監督については、現役時代に3球団を渡り歩き、日本代表経験もあるなど実績は十分であるものの、他のスター監督と比較すると世間一般への知名度やスター性という点でやや見劣りしているとの指摘も聞かれます。データ重視の合理的指導を掲げるDeNAの球団方針と、大学院でスポーツ科学を学び理論派として知られる桑田氏の指導理念は親和性が高いとされており、近い将来、監督として白羽の矢が立ってもおかしくはありません。
また、パ・リーグでは桑田氏の出身地である関西を拠点とするオリックスも注目しているはず。清原和博氏との『KKコンビ』復活を期待するオールドファンも少なくなく、“松井&高橋 VS KKコンビ”が実現すれば、エンターテインメントとしては激アツですね」(スポーツライター)
漫画『巨人の星』において、星飛雄馬の父親・星一徹は川上哲治監督直々の巨人二軍コーチ就任要請を断り、中日のコーチに就任。愛する巨人の前に立ちふさがった。桑田氏も古巣を敵に回して新風を巻き起こす覚悟を決めるのだろうか。
