2クールにわたり、壮大なスケールで描かれてきたTBS日曜劇場『VIVANT』第2シーズンが、11月8日についに最終回を迎える。数々の伏線はすべて回収されるのか。第1シーズンから続く視聴者の“考察合戦”がさらに加熱するなか、これまで登場した意味深な描写の数々に改めて関心が集まっている。
11月1日放送の第23話を受け、ネット上では《来週でほんとに終わる?》《残り1話でこれまでの伏線を全部回収できるのか》《まだ明かされていない人物が多すぎる》といった悲鳴が続出している。
実際、作中ではいまだ明かされていない“謎”がテンコ盛りだ。「テントの最上位モニターは7人、新庄(竜星涼)とザーイル以外は?」「野崎(阿部寛)にシャキ城の場所を教えたのは本当に毛じいさんなのか」「エルサレムの謎の男とボスの正体」「野崎の野球場の隠し玉」「長野専務(小日向文世)が結婚した別班員の妻って誰?」「翻訳機が止まっていたのに太田梨歩(花岡すみれ)はなぜアゼルバイジャン語がわかったのか」「東条(濱田岳)の爆破の失敗はわざと?」「薫(二階堂ふみ)は本当にただの医師なのか」「宇佐美部長(市川猿弥のバルカ行きはどうなった?」「ノアの箱舟伝説とは」など、挙げればきりがないほどだ。
「伏線」か、福澤監督の「遊び心」か
「一口に未回収の伏線といっても、重要性はさまざま。毛じいさんや、長野専務の別班妻、宇佐美部長のバルカ行きなどは、ほったらかしでも本筋には影響がありません。野崎が野球場で元部下の張(高橋光臣)と密会していたシーンについては、背後のグラウンドで一塁手がボールを隠し持ったままランナーをアウトにする“隠し球”という珍プレーがわざわざ描かれていました。
いかにも意味深ですが、その答えが明かされるのか、それとも単なる福澤克雄監督の遊び心に過ぎないのかは微妙なところ。最重要キーワードのように描かれた『ノアの箱舟伝説』についても、物語の核心に結びつくのか気になるところです」(テレビライター)
第2シーズンに入ってからは誰が敵で誰が味方なのか、視聴者は主人公・乃木憂助(堺雅人)の行動を追いながら登場人物たちを見つめ、物語の主要人物たちでさえ完全には信頼しきれずにいた。
「考察が過熱すると、何気ない仕草や背景の映り込みまで伏線として深読みされがちですが、制作側は視聴者が考えるほど意図していない可能性もあります。7月期に放送された『Tシャツが乾くまで』も、ネット上では登場人物が失踪した理由をめぐってさまざまな推測が飛び交っていましたが、蓋を開けてみればサスペンスではなくヒューマンドラマで、考察勢は肩透かしを食らっていました。
伏線は料理に深みを与えるスパイスのような存在です。何でもかんでも意味を探して血眼になるのは、胡椒をメインディッシュにするようなもの。翌日からまた仕事や学校が始まる日曜の夜だからこそ、難しく考えずに頭を空っぽにして楽しむのが一番なのでは」(スポーツ紙記者)
最終回で続編や映画版への“伏線”
23話の放送後には、予告映像の代わりに堺が登場し、最終回を告知する演出もあった。
「堺は『第2シーズン“は”最終回を迎えます』と語っており、もし続編や劇場版が控えているなら、最終話では次作への布石となるような結末も考えられます。予想されるのは、東条か太田のいずれかの裏切り、エルサレムの男が所属する組織の介入といったところでしょうか。シンシー幹部の劉(堺の2役)が実は味方だという展開は多くの視聴者が想定しているところで、そのまま敵でいたほうが逆サプライズになりそう。薫については、シーズン1から経歴の怪しさが指摘されてきましたが、尺を考えれば次への持ち越しか、そもそも裏の顔などないのかも」(エンタメ誌編集者)
数々の謎を残したまま迎える最終回。どんな結末が待っているのか、11月8日の放送を見届けたい。
