来季に向け、巨人の新たな陣容が発表された。「背番号90」を背負う松井秀喜新監督のもとに、現役時代の盟友が集結。メディアの注目度が急激に高まるなか、ファンからはユニフォームにまつわる“あの要望”が再燃している。
松井巨人のコーチングスタッフが発表され、高橋由伸氏がヘッドコーチ、清水隆行氏が打撃チーフコーチに就任した。長嶋茂雄氏が監督を務めた2000年、2002年の日本シリーズ制覇に貢献した「黄金の外野トリオ」のそろい踏みに、往年のファンは歓喜。秋季キャンプ3日目の11月1日には、ジャイアンツ球場に1万人を超えるファンが詰めかけた。
この“松井フィーバー”を受け、メディアもこぞって巨人のニュースを取り上げている。そんな首脳陣の話題が過熱すればするほど、浮き彫りになるのが、現役選手の“知名度”だ。
「今季は入団3年目以内の日本人選手が16人も一軍の試合に出場しました。ドラフト制以降では2019年の17人に次ぐ球団史上2番目の多さですが、50試合以上に出場したのは泉口友汰、佐々木俊輔、浦田俊輔のわずか3人。100打席以上を与えられた若手の多くも打率2割5分未満で、1軍と2軍を行き来する、いわゆる『1・5軍』の選手が目立ちました。こうした状況では、ファンが選手の顔と名前を覚える機会も限られます。現状、全国区と言えるのは、坂本隼人や田中将大、丸佳浩くらいで、若手や育成から昇格した選手まで把握するのは毎日グラウンドで取材している記者でも簡単ではあません」(スポーツ紙記者)
原監督の“鶴の一声”で廃止に
巨人は2023年、原辰徳監督の「巨人軍は個人軍であってはならない」という信念のもと、チームとしての一体感を重視する考え方が示され、背ネームが廃止に。しかし、ファンからは復活を訴える声も根強い。
4月23日には元エースの堀内恒夫氏も自身のブログで、若手選手が多く出場していることを挙げ、《平山(功太)とか育成から上がってきた選手はリーグ前の選手名簿じゃ載っていないからもう誰が誰だかようわからん》《ポジションも打順も固定できないのなら尚更だ》《ファンの皆さんに応援していただくためにもまずは名前を覚えてもらわなきゃ》《改めて胸番号と合わせて強く希望したいね》と背ネームの必要性を訴えている。
背ネーム復活の良きタイミング
「巨人が背ネームを採用したのは1976年。『背番号だけだと選手の名前がわかりにくい』という声に応えたものでした。導入当初は、『世界中の誰もが知っている王貞治(背番号1)にまで名前を入れる必要があるのか』という声もありましたが、1人だけ特別扱いするわけにもいかず、ローマ字1文字の『O』では殺風景という理由から、試行錯誤の末に『OH』と表記。これがファンの間で大好評に。
以降、平成・令和へと長きにわたり“背ネームあり”が定着してきました。そうした経緯を踏まえても、チームの一体感を大切にすることと、ファンが選手を識別しやすくすることは両立できるはず。注目度が高まる来季は、背ネームを復活させるにはいいタイミングのようにも思います」(スポーツ紙デスク)
ネット上でも《松井効果でこれだけお客さんも増えて、久しぶりに巨人に戻ってきたファンもいるはず。若手を知ってもらう機会にもなるので、背ネームを入れてほしい》《松井監督と由伸コーチが言えば球団も動くはず!お願いします!》といった声が目に付く。
松井監督はファンの声にどう向き合うのか。
