資さんうどん(写真はイメージです) 撮影/編集部

 1976年に福岡県北九州市で誕生して以降、地元民たちの“ソウルフード”として長年愛されている『資さんうどん』。2024年にすかいらーくホールディングスに買収されるという大きな転換点を迎え、その後は全国チェーン店へと変貌を遂げている。

『資さん塾』が開幕

 昨年2月には東京第一号店となる両国店をオープン。現在は都内に5店舗を構えている。現状、都心には根付いていない“福岡うどん”を広める動きを取っているが、長年連れ添ってきた愛好家たちからは「味が変わった」などの酷評が寄せられており、まさかの逆風に。これらの意見は買収以後に確認できるようになったことから、悪手だったのではという声も聞こえてくるほどだ。

 暗雲立ち込める『資さん』の全国展開だが、今年10月15日に起こった社長交代の人事には期待が寄せられているという。後任の伊藤英記氏は、北九州市内の店舗で副店長を務めたこともあり、その後は人事部長・商品本部長を歴任。北九州時代や商品開発を知る人物なだけに「『資さん』らしさ取り戻すのでは」と囁かれているのだ。

「味変」について、厳しい意見が寄せられていることは『資さん』側も把握しているのだろう。10月26日からは、《味の追求》《サービスの向上》の2点を目的とした“ある取り組み”が始まっているという。

「従業員参加型の店舗研修『資さん塾』をスタートしています。10月26日に行われた第一回は資さんうどんの全店舗で実施されたといい、今後も月1回の開催は継続していくとのこと。

 公式の発表によると、《従業員全員でしっかりと学びを深めるお時間を頂戴》とし、《『資さん塾』の開催当日は店舗を一時休業(または営業時間変更)とさせていただく場合がございます》と説明。

 店舗を休業させてまで行うほど、力を入れているのです。ファンの間では、“味変の声が大きくなったことがきっかけだったのでは”と囁かれています」(フードライター)

『資さん塾』は《資さんうどんが大切にしている「味」と「接客」の基本を、従業員が改めて体系的に学ぶための実践的な研修の場》としている。

『味変』きっかけの研修か?

 続けて、《店舗で毎日仕込むこだわりの出汁や店舗の調理技術、そしてお客さまに心地よく過ごしていただける接客サービスなど、資さんうどんが目指す「お客さまにご満足いただける一杯」と「安らげるお店づくり」を支えるおもてなしの心を従業員同士で共有し、さらに磨き上げることを目的としています》と、研修を終えての“最終着地点”はおもてなしの向上に設定している。

資さんうどん史上初の新メニュー10/22(木)~期間限定『ナポリタンうどん』が新登場!※一部店舗限定※プレスリリースより

「発表文の中には、《店舗網や提供エリアが広がる中においても、どの店舗にご来店いただいても、店内調理でつくる“資さんならではの味わい”や“資さんらしいサービス”を変わらずに提供し続けていくことを、私たちは何よりも大切に考えています》とも記されており、これを昨今の『味変』と結びつける見方が多いようです。

 らしさが失われたと、離れていくファンを取り戻し、新たな顧客の獲得までを見込んだ投資の意味合いもある研修だと思われます」(前出・フードライター)

 第一回開催の報告をした投稿には、

《不味く成って来てるので開店当時に戻して下さい。》
《味落ちたし値上げしたしもう行かなくなったわ。 最初は警備員いるほど混んでたのに今は空いてるから危機感持った方がいいよ》

 など、辛辣な意見も寄せられていたが、

《例の味が落ちたんじゃね?に真摯に対応下さって、味が良くなるのならば嬉しい》

 との声も見られた。

『資さん塾』が起死回生の一手となるのか。嬉しい“味変”に期待したいとろだ。