11月5日、2026年の「新語・流行語大賞」のノミネート30語が発表された。
ブームを巻き起こした「ボンボンドロップシール(ボンドロ)」、ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート・ペアで大逆転で金メダルを獲得した三浦璃来と木原龍一ペアの愛称「りくりゅう」。千葉県の市川市動植物園で飼育されている大人気の子ザル「パンチくん」らが選出された。
「お笑い流行ってない」現実が浮き彫りに
エンタメ界からは人気漫画「ちいかわ(現象)」やTikTokを中心に大バズりしたM!LKの楽曲「好きすぎて滅!」が選ばれたが、今年はテレビやお笑い芸人発の流行語はゼロとなった。
Xでは、
《お笑い流行ってないなぁ》
《流行語大賞ノミネート、そういや流行ってないお笑いどころかバラエティもドラマ(ネトフリのガス人間とか)も入らないのかってのが》
ダウ90000蓮見翔がバラエティー番組で発したキラーフレーズ「お笑い流行ってない」を引用し、嘆く声が多く上がっている。
大賞や年間トップ10こそ逃しているものの、昨年は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の人気企画「名探偵津田」でダイアン津田篤宏が発した「長袖をください」のほか、同番組でブレイクした「ひょうろく」がノミネート。
またテレビ発も朝ドラ関連のフレーズが毎年のようにノミネートされているほか、2024年にはドラマ『不適切にもほどがある』(TBS系)の略語「ふてほど」が大賞に選ばれている。
「現在TBS系で放送中の『VIVANT』関連は2023年にノミネートされているから選出されなかったとはいえ、朝ドラや話題を集めたTBS系『リブート』や『Tシャツが乾くまで』、Netflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』『ダウンタイム』関連もノミネートされなかったのは意外ですね」(テレビ誌編集者)
お笑い関連のフレーズがノミネートされなかった背景には、バラエティーを取り巻く状況の変化も。
「お笑いのフレーズが流行った頃はネタ番組など、強烈なギャグを1つ持っていれば出られる番組も多かった。しかし現在は経費削減の影響もありスタジオのトーク番組が主流の上、SNSの定着によりギャグを含めた流行が消費されるスピードが早まっています。そのため、幅広い世代にギャグが広がる前に消えてしまうか、消費されないようにギャグを温存する芸人が増えています」(お笑いライター)
昨年末に放送された『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で準優勝した『ドンデコルテ』の漫才で渡辺銀次が発して大受けだった「スワイプ、スワイプ!」も今年に入ってから本人はあまり使っておらず、冒頭で紹介したダウ90000蓮見の「お笑い流行ってない」も、本人が言う機会はそう多くない。
お笑いどころか、テレビすら流行っていないのが浮き彫りになってしまった今年の新語・流行語大賞。来年は「ふてほど」以来の社会現象となる番組や芸人のギャグが誕生することに期待したい。
