国会議事堂(東京都千代田区永田町1丁目7−1)

《もし悩みを抱えていたら、もし周りに悩みのある人がいたら、相談してみませんか。 電話やメール、SNSでも相談ができます》

 と、呼びかけたのは国民の健康や医療、雇用など、人の暮らしを支える厚生労働省だ。厚労省は冒頭のように記し、Xで投稿。投稿には同省が展開する相談サービス「まもろうよ こころ」の特設サイトのリンクが埋め込まれており、サイト内では『いのちの電話』『こころの健康相談』窓口の電話が記載されている。

 ほかにも、『チャイルドライン』や『こどもの人権110番』など、こどもの相談に対応できる窓口も用意されており、LINEやオンラインチャットでの相談も可能となっている。

厚労省に寄せられた無数の訴え

 近年の自死者数は減少傾向にあり、2025年においては19188人だったが、1978年の統計開始以来、初めて2万人を下回っている。総数で見れば少なくなっているものの、学生・生徒に絞ってみると2年連続の増加で、小中高生については1980年以降過去最多の人数だ。

無数の不満が寄せられた厚生労働省の投稿(公式Xより)

 未来ある若者の命を救うために、若者ユーザーの多いSNSで相談窓口の周知を図った厚労省だが、

《敵に相談する人なんている?》
《日本政府のせいで景気が悪くて不安が消えません》
《貴方達のきつい政策で日々の生活悩みばかりです》
《でもおたくら日本人の悩みなんか聞かないでしょ。いらねえよ、そんな仕事してますアピール》

 と、“敵対視”とも思える反応が続出。思わぬ意図で投稿が拡散されてしまっている。

「該当の投稿のコメント欄はもはや大喜利状態になっています。物価高や移民問題、社会保険料の上昇など、政府に疑問を抱いている国民がここぞとばかりに不満をぶつけているようです。厚労省の《悩みを抱えていたら(中略)相談してみませんか》という文言が、逆なでしてしまったのかもしれません。

 中には、《少ない給与から多額の社会保険料が控除されます。(中略)一体何の為に働いているのか、虚しくなります》と悲痛な訴えも。もちろん、ひとつでも救える命があるなら、命を守ることに全力を注いでもらいたいですが、こうした声にも耳を傾けてもらいたいですね」(全国紙社会部記者)

人気バンドの政治風刺?も話題に

 政府への訴えといえば、人気バンド『RADWIMPS』が10月28日にリリースした新曲が話題になったことが、記憶に新しい。

RADWIMPSの政治や社会を風刺する歌詞で注目を集めている新曲『娑婆堕罵 -Shabadaba-』。あえて?国会議事堂前駅に出された広告

「新曲『娑婆堕罵 -Shabadaba-』の歌詞には、《国家とは要は言っちゃえば合法化ヤクザ》《死なない程度での人間の飼い方の実験でもしてんじゃねぇの?》《2世3世がやりたい放題の国の貯金箱》などの歌詞が羅列されているのです。

 この曲は石原さとみさんが主演を務める放送中のドラマ『ポリティカルパン』(フジテレビ系)の主題歌として起用されており、同ドラマでは“政治とカネ”がテーマになっています。あくまでドラマについて歌った曲ではありますが、あまりに棘のある歌詞が大きな話題を呼びました。《よく言った》と称賛や同調の声が寄せられるなど、現実世界への風刺と捉えた人も多かったようです」(音楽ライター)

 厚労省の投稿は今年の5月15日に行われたもので、約半年前のポストになるが、返信欄に寄せられた投稿月日はバラバラ。毎月のように政府批判が集まっている状態だった。

「あなたの声を聴かせてください」と謳っていたが、国民の叫びは届いているのだろうか。