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行列のできる箱根神社と、全国から恋する女性たちがこぞって訪れる九頭龍神社。そんな大人気の神様に、正しい"心意気"でお参りに行きませんか? 今年前半、知らないうちについてしまった罪や穢れを祓い清める「夏越大祓」の紹介も!


「なんだか最近、ツイてない……」そんなふうに感じている人は、罪や穢(けが)れがたまっているのかもしれません。夏越大祓(なごしのおおはらえ)で祓(はら)い清め、今年の後半を元気に過ごしましょう。

「夏越大祓」とは蓄積した罪と穢れを祓い清める神事

 大祓とは古代から行われている禊(みそぎ)の神事で、6月と12月に行われます。夏越大祓は6月30日に行われる年中行事のひとつ。大祓では形代(かたしろ=人形/ひとがた)を用います。

 私たちは日常生活の中で、知らず知らずのうちに罪や穢れを犯しているものです。悪気はないのに誰かを傷つけてしまった、つい愚痴をこぼしてしまった、腹が立って意地悪をしてしまった。こうした行動が罪や穢れとして、心身に蓄積しているのです。

 夏越大祓は罪や穢れを形代に託して身体を清め、心身ともに今年の後半を健やかに過ごすために、また神様からの御神徳をいただくための大切な行事です。大祓では、形代の片面に名前と年齢を記入し、自分の身体を撫でて罪や穢れを移します。特に気になる症状などがある場合は、その部分を入念に撫でるといいでしょう。また、形代の裏面に日ごろの感謝やお礼の気持ち、反省点や願い事など神様にお伝えしたいことを書くのも一案です。

 箱根神社の「夏越大祓」は、6月30日の午後4時から行われます。形代は初穂料とともに事前に申し込むのがいいでしょう。当日は、本体である自分自身が神社に足を運び、夏越大祓に参列したほうがよりよいと言えます。

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1.まず、形代に名前と年齢を記します(上の見本参照)。次に、「祓(はら)へ給(たま)へ清(きよ)へ給(たま)へ」と唱えながら形代で自分の身体を撫でます。最後に形代に息を3度吹きかけて、罪穢を形代に移し自身の身代わりとします。形代はひとり1枚とし、家族など、複数の人がいる場合は、人数分の形代を用意します。

2.形代を持参して夏越大祓に参加します。都合がつかない場合は、名前、生年月日、続柄、住所、電話番号などを記入した用紙と、形代、初穂料を添えて箱根神社へ送る形で参加することも可能です。

3.初穂料はひとり1000円以上は納めるようにしましょう。


開運神社ナビゲーター 西邑淸志さん

平安時代から続く神社祠官の家系に生まれる。國學院大學神道文化学部神職課程卒業。神社本廳 正階位。「西邑淸志神社参拝の会」の主宰や、神社、神様に関する作法の講演なども。著書に『神社で神さまとご縁をつなぐ本』(永岡書店)、『神さまへの願いの届け方』(かんき出版)など。