gyoza

 夏休みに海外旅行へ出かけると、慣れ親しんだ土地とは全然違う食文化やサービス、ルールに驚いたり、日本で外国人旅行客のとんでもない振る舞いにイラッとしたりしたことはあるだろう。

 そこで日本人が驚く、世界のびっくり常識を教えてもらった。

【中国】餃子といえば水餃子

 中華料理の定番といえば焼き餃子。でも、実は中国では定番ではない。

「中国で餃子といえば水餃子のことです。焼き餃子もありますが、中国人が日本へ旅行するとき、焼き餃子を食べるのを楽しみにしているといわれるほど。中国の日本料理店でも焼き餃子が人気メニューですよ」(フードプロデューサー・小倉朋子さん)

 中国の家庭では、水餃子や蒸し餃子がメーンで、余った具材を翌日、焼き餃子にしている。

 日本人は餃子をおかずとして食べるけど、本場ではもっちりした皮の餃子は立派な主食。ご飯と餃子を一緒に食べる日本人には違和感を覚えるという。さらに、こんな違いも。

「中国で肉といえば豚肉のこと。牛や鶏の場合はそう書かれますので、ただ“肉”とだけ書いてあるときは豚肉だと思ってください」(小倉さん)

【韓国】箸があっても米をスプーンで食べる国

 日本は食事のすべてを箸で完結させるが、韓国は箸と同時にスプーンも使う。

「韓国では、おかずは箸、お米はスプーンでいただきます。だから石焼きビビンバもスプーンで食べます。それと、食器を手で持つとマナー違反なので、スープを飲むときもスプーンを使います」(小倉さん)

 また、日本では家族内でも個々で箸を使い分け、大皿の料理を取り分ける時には取り箸を使う。

「中国では、箸はみんな共有。取り箸もありません。取り箸を用意すると逆に失礼ともいわれます」(小倉さん)