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 新年、いろんな目標や予定を立てた人も多いだろう。しかし、それも健康であったこそ。そこで頑張りすぎない健康法について、昭和大学兼任講師・埼玉医科大学非常勤講師で医学博士・平松類先生に教えてもらった。

■おしっこは5分ガマンしよう

 おしっこをガマンするなんて身体に悪そうだが……。

「膀胱炎になるのはかなり長時間、ガマンした場合。逆に、いつも早めにトイレに行く習慣がある人は、50代くらいで尿漏れしやすくなってしまいます」(平松先生)

 膀胱の中に水分がたまり、限界ラインまで達すると脳に“おしっこがしたい”という指令が出される。食事前や電車に乗る前など、“念のために”と1日何度もトイレに行けば、限界ラインが下がってしまうのだ。

「夜寝ている間に3回以上トイレに起きる人は、すでに夜間頻尿。限界ラインを戻すため、尿意を感じたら5分ガマンの習慣を」(平松先生)

■加工食品よりも、冷凍食品を活用

 身体によくない印象がある冷凍食品。実は気にする必要ないって本当?

「添加物がたくさん入っている加工食品に比べ、ミックスベジタブルやインゲンなどの冷凍食品はただ野菜を凍らせただけというものが多い。腐りにくいので添加物を入れる必要がないんですよ。

 もし、加工食品を食べるなら、成分まで細かくチェックするのは大変なので、製造日から賞味期限まで長すぎるものは避けてください。気にしすぎるとストレスになって栄養バランスを崩す原因になりかねない。加工食品より、冷凍食品を選ぶくらいの心がまえでOK」(平松先生)

■タバコ吸うなら呼吸筋トレを

 タバコをやめられない人は、せめて肺機能を高める呼吸筋トレーニングを。

「喫煙者に限らず、ほとんどの人は普段、上手に肺を使えていません。だから訓練しておけば将来、多少肺が悪くなっても、残った機能を使うことができます」(平松先生)

 訓練方法はとても簡単。

「まず口を軽く閉じて鼻から息を吸う。次に口をすぼめた状態で、その倍以上の時間をかけてゆっくりと息を吐き出して。毎日するだけで肺機能が高まります」(平松先生)

 高齢になると肺炎になりやすい。呼吸筋を鍛えて、息切れに苦しまない老後を手に入れよう。