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 7月5日、加藤浩次が主演するコントライブ『イルネス製作所~今世紀最大の発明~』に山本圭壱が飛び入り参加。9年ぶりの“共演”が実現し、“極楽とんぼ復活!”と大きな話題になった。

 突然の“コンビ復活劇”に喜んだのは観客だけではない。出演者の1人だった矢作兼にいたっては、感極まって号泣したのだ。

「それもそのはず。“加藤チルドレン”の矢作さんにとって、極楽とんぼの復帰は誰よりも待っていたといっても過言ではないですからね」(テレビ局関係者)

 加藤と矢作の出会いは、実に20年近くも前にさかのぼる。

「当時サラリーマンだった矢作さんが行きつけだったバーに加藤さんも来ていて、そこで親しくなったのがきっかけ。彼の非凡な才能を見抜いた加藤さんが“お前、芸人になれよ”と背中を押したことで、お笑いの道に進んだのです」(前出・テレビ局関係者)

 おぎやはぎとしてデビューした後も、加藤はずっと気にかけていた。

「なかなかブレイクできずに伸び悩んでいた時期があったのですが、そんなときも“矢作もメガネをかけたほうが、目立つし面白いんじゃないか”とアドバイス。それまでは小木さんしかメガネをかけていなかったのですが、矢作さんもメガネをかけるようになると、たちまちブレイク。彼からしたら、加藤さんは大の恩人なんですよ」(前出・テレビ局関係者)

 もちろん矢作も、加藤のコンビにかける思いの強さをよくわかっていた。

「矢作さんもライブ当日、山本さんが会場に来ることは知っていました。今までずっとお世話になってきた加藤さんのためにも何か恩返しをしたいと思ったんでしょうね。とはいえ、彼以外の出演者は吉本の芸人ばかりなので、表立って山本さんを舞台上には呼び込めない。そこで事務所の違う自分が口火を切れば、自然な流れでコンビ復活を演出できると考えたんです」(舞台関係者)

 会場となった『東京グローブ座』は、極楽とんぼが最後に単独ライブをやった場所で、いわばふたりにとって“思い出の地”。矢作はそのことも知っていたからこそ、9年ぶりの勇姿を見て涙があふれてきたのだろう。

「『イルネス〜』は山本さんの復帰場所になったらいいという思いで加藤さんがイチから作り上げた舞台です。今後、どういう形で続いていくかはわかりませんが、最終的には山本さんをメンバーに加えたいと思っているでしょうね。テレビでのコンビ復帰は難しいとわかっているでしょうから、舞台という場所で山本さんとコントをしたい、ということだと思います」(前出・舞台関係者)