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 昨年11月、悪性リンパ腫により都内の病院で亡くなった名優・高倉健さん。

「養子縁組をする1年前に“長年世話になった人に財産を残したい”という相談を弁護士にしたそうです。自筆の遺書もしたためて“戒名なし、葬式なし、散骨を希望する”という意向を示しました」(スポーツ紙記者)

 その半年前に、養女となった女性がいた。

「女優としてドラマやCMなどに出演した後、ライターに転身。現在51歳のきれいな女性です。もともと健さんのファンで10数年前に知人の紹介で知り合うと、ふたりは健さんの自宅で生活するようになりました」(前出・記者)

 健さんは’59年に歌手の江利チエミさんと結婚したが、離婚。しかし、自らも独身を貫くことで愛に報いたとされる。実際、生前に購入された鎌倉の墓には、先祖の供養塔と、江利さんが流産してしまった水子地蔵が。その光景は今なお変わってはいない。

 しかし、後半生にはもうひとつの愛が育まれていたわけだ。2月初旬に金融機関の窓口を訪れ、相続手続きを行ったという養女。その遺産はやはり莫大なものだ。

「マンションや別荘、自宅を含めた不動産資産が約8億円のほか、金融資産が約30億円で、総額40億円と言われています。相続人は養女ひとりで、巨額なだけに“遺産目当て”という声もありました」(前出・記者)

 ただし、東京・世田谷区の自宅の名義は健さんのまま。 近所の人は、「健さんが亡くなってからは、人の出入りを見ない」と言うばかりで、養女も目撃されていない。亡くなった直後、自宅正面に掲げられていた健さんの本名である“小田”という表札も今ははずされている。となると売却される可能性も。不動産を扱う『ROSSOコンサルタンツ』の花咲圭祐氏にその価値を聞いてみた。

「周辺の取引事例を見ても市場価格としては、土地だけで5億円は下らないでしょう」

 また『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士は、相続した場合に払う税金について聞いた。

「家の相続評価額が4億円ほどになるので、約1億2000万円の相続税がかかります。まず基礎控除額の6000万円が引かれ、3億円を超えているので50%の税率がかかる。さらにそこから4700万円が控除されます」