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 史上初となるグランプリファイナル3連覇。しかも330.43点という世界歴代最高点をたたき出しての圧倒的な優勝で、羽生結弦の演技はもはや“異次元”の領域に。

 そして競技に打ち込む真剣さは、終了後の行動にもあらわれている。羽生の驚くべき“神マナー”が話題になっているのだ。

「表彰式が終わると選手はすぐにリンクを後にして、ストレッチなどの身体のメンテナンスをするのが普通です。でも、羽生選手は係員たちと一緒に整氷作業をすることがあるんです。

 “スケートリンクにも感謝の気持ちがある”というのがその理由。観客や関係者がほとんど残っていない中で作業を手伝っているのだから、本当の気持ちでしょうね」(スポーツ紙記者)

 いつも感謝の心を忘れないのが羽生。昨年12月に羽田空港で直撃したときに“エゴサーチしているか?”との質問をすると「そこまで、僕はすごくは見ないですけど……でも、気にはしていますよ」と答えている。ファンの声をちゃんと聞いて、感謝するのが羽生スタイル。

 それが形となってあらわれたのが、弓弦羽神社に本人が奉納した絵馬だった。

「兵庫県神戸市にある神社で、その名前から、羽生ファンの“聖地”とされています。ソチ五輪の前には、たくさんの羽生ファンが彼にこの神社のお守りを贈ったり、活躍を願う絵馬を奉納したりしました」(ワイドショースタッフ)

 羽生もそれを知って、'15年7月に同神社に参拝。

「ご祈禱のあと、絵馬を奉納していただききました。ファンの方々の絵馬をご覧になり、“すごいですね、うれしいです”とおっしゃっていましたよ。ソチオリンピック以来、参拝者の方も10~20倍に増えています。 羽生選手が来たのは昨年の7月2日です。羽生選手は高校生のときにもいらっしゃったことがあるのですが、だいぶ大人になられたという印象です」(弓弦羽神社の宮司・澤田さん)

 奉納された絵馬に書かれていたのは、自らの勝利を願う言葉ではない。

『皆様の想いが私の背中を押してくれています。心からの感謝を。そして、皆様が皆様の幸せを感じられますように。羽生結弦』