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ヒットするドラマや映画の裏側には、女子の世界が緻密に描かれていることが多いという。実はこれ、日本だけの話ではない。世界的に大ヒットしたディズニーアニメ『アナと雪の女王』も“女の子の世界”が大きな役割を果たしているという。

 女子高・女子大出身ライターの仁科友里さんは「女性の“難しさ”を陰と陽に分けて描いている」ことが重要だと指摘する。『アナ雪』にハマる人の特徴とは、

「40歳の独身女性が『アナ雪』を劇場で3回も見て、そのたびに涙したと言っていました。“ありのままでいい、と言ってくれる人が今までいなかった”そうで感動すると。男性という存在をあまり必要としない、働く独身女性の共感も呼んでいるわけです」(仁科さん)

 アニメといえば日本が誇るスタジオジブリの最新作『思い出のマーニー』も、“女の子の世界”がテーマ。12歳の悩めるヒロインが療養先で謎の少女と出会い、友情を深めていく成長物語だ。

「劇中に《あなたのことが大好き》というセリフがありますが、これはこの年ごろの女の子特有の、人に必要とされたい、強く肯定されたいという心の表れ。男性に、“大好き”と言うと、絶対セックスの方向に行ってしまいますから、女性として未発達な年ごろのうちは同性に意識が向くのでしょう」(仁科さん)