掟ポルシェ最低コラム集「出し逃げ」。2015年2月14日、おおかみ書房より発売
アイドル戦国時代と言われて久しい昨今。アイドルの数が増えれば増えるほど、ハマる男性の数も右肩上がり。そんな現状に否定的な女性も少なくないが、アイドル好きとして知られるミュージシャンの掟ポルシェ氏はこう語る。
「アイドルがブームではなくジャンルとして確立されたことで、応援することが恥ずかしいことではなくなった。親御さんの中には、ピアノやエレクトーンを習わせるように、娘にアイドル業をさせる人も少なくない。アイドルが習い事のような感覚になり、人気が出れば自慢の娘になる。供給側がそれだけライトな感覚になっているんだから、需要側も敷居がまたぎやすくなっているんです」
またアイドルブームは、CDが売れないという昨今の音楽業界の現状も関係していると指摘。
「今の時代はCDが売れない。だからこそ、“会いに行ける”身近なアイドルじゃないと生き残れない。結果、アイドルとの距離も近くなる。ハワイは無理だからと、スパリゾートハワイアンズに行くような感覚ですよ! そんな悲しい男のサガをちょっと理解してほしい……。でも、奥さんや彼女をおろそかにするハマり方はダメ、ゼッタイ!」