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 毎回20%超えだった米倉涼子の『ドクターX~外科医・大門未知子~』や綾瀬はるかが恋愛慣れしていない処女を演じた『きょうは会社休みます。』など、高視聴率ドラマが見られた昨年秋から一変、2015年冬ドラマは、おしなべて低調なスタート。

 

 主演俳優たちの結婚も話題になった中、初回最高視聴率だったのが『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)。「今期では一番イイんじゃないかと思います」と語るのがコラムニストの今井舞さん。

「東大卒のエリート官僚で理系の堅物、しかも感情が表に出ない杏と、文系ニートで引きこもりの長谷川博己。コミュニケーション能力に難があって、ものの見方が180度違う2人が、お互い愛情もないのに結婚を前提にデートをするだけでドラマをさばいていくという、これまでにない世界を見せようとする試みは面白いと思いました」

 これまでの月9とは違うタイプのストーリー展開なのもよいと言う。

「これまでなら、恋愛偏差値の低い主人公が“もしかしたらあの人も私のこと好きかも!?”みたいな展開でしたけど、今回はそういうのがまったくない。また松重豊演じる父が、見守りながらも変な娘に疲れている感じもいい。ただ、死んだ母役の和久井映見の姿が見えたりとか、常識的な男子の中島裕翔が間に割って入ってきたりというイージーさは気になりましたが、これだけ斬新だと、まあいいかと思えますね。予定調和ではなく、視聴者の予想を裏切ろうとしているところは評価したいです」