黒ひげ危機一発
 『レモンケーキ』が再ブームになるなど、昭和に流行ったものが再注目されている。そこで一世風靡した昭和の玩具の裏側について取材した。

◆黒ひげ危機一発

1975(昭和50)年発売

「開発アイデア合宿というのがあり、そこで誕生したゲームです。その場でスケッチを描いたものがもとになりました。その合宿は海のそばで行われたようです」(タカラトミー広報・鈴木寿伸さん)

 『黒ひげ危機一発』は’75 年から販売されているロングセラー商品。

「当初のルールでは黒ひげを“飛び出させた人が勝ち”でした。それから、飛び出したら勝ち、または負けと遊ぶ前にどちらかに決めるようになり、現在は“飛び出させたら負け”となっています」(鈴木さん)

 基本的なルールは変わらないが、このゲームにはさまざまなバリエーションも存在する。黒ひげのかわりに『ミッキーマウス』や『くまのプーさん』などの人気キャラクターになったタイプや、タレントの『マツコ』や『スギちゃん』などにかわったタイプもある。

 国内外で1200万個を出荷し、テレビ番組でもよく使われている。