東京マラソン

 今年で9回目を迎えた東京マラソン。回を重ねるごとに注目度も上がり、今年の一般参加の部の抽選倍率は過去最高の10・7倍を記録! お祭り騒ぎ、幹線道路の封鎖など、いろんな問題もあるけれど、どう思います? ますます人気イベントになりつつあるけど、問題点とかないの?

「首都のド真ん中を、半日も封鎖するなんて本当に迷惑。世界のトップランナーが競い、約3時間で解除された東京国際女子マラソンに戻してほしい」(50代・女性)

「コース沿いに住んでいる者ですが最悪ですよ。反対側には渡れないし、終わった後はゴミだらけ。よい面ばかりではなく改善すべき点も取り上げて!」(60代・女性)

「過度なイベント化には首を傾げたくなる。昨年走ったときは、沿道の人とハイタッチしたりする男性ランナーも多くて。中には、女性ばかりとハイタッチしている人もいて気持ち悪かったです」(30代・女性)

 コスプレにハイタッチ……確かに他国のシティマラソンに比べると"イベント"感が前面に出ているのは否めない。でも、「お祭りだからこそ楽しめる」という意見も多いわけで。

「芸能人も多数出場し、3万5000人というランナーが都心を走るわけだからフェスティバルみたいなもんですよ。チャラチャラ走るな! という人は福岡国際とか別府大分で真剣に走ればいいでしょ!」(40代・男性)

「地方在住者からすれば、東京の幹線道路を走れるなんて夢のまた夢。走りに自信がなくても、そりゃ参加したいです。皇居の周りを走っている人ですらうらやましいんだから」(40代・女性)

 2013年大会からワールドマラソンメジャーズに加入し、世界の主要なマラソン大会のひとつになるなど、実は"大会"としても関心が高くなりつつある東京マラソン。だからこそ、真剣に走る人とそうでない人の温度差もヒートアップしている模様。

「ボストンマラソンの爆弾事件がありましたよね? 東京マラソンが大きな関心を集めるのはいいですが、テロ対策などは怠らないでほしい」(50代・男性)

 参加者の温度差こそあれ、防犯を願う気持ちは一緒!

「そもそも東京マラソンは東京オリンピック誘致の一環として、石原元知事が誘導した企画。実際に2020年に開催が決定したことで、どう東京マラソンを生かすのか注目したい」(50代・女性)

「どさくさに紛れて『東京マラソン宝くじ』とか関連商品を出して収益を上げているけど、それってどんな使われ方しているの? 封鎖されることで結果的に大会に協力しているんだから都民に還元してくれないかな」(40代・女性)

 確かに、これからは東京で行う"意味"をもっと明確にする必要があるかも。

「たくさんのボランティアの方の支えがあって、これだけ大きな大会が運営されていることは、2020年にも生きると思います。東京の人って冷たいってイメージがありましたが、走るととても温かみを感じるんです。そういう部分をもっと伝えていってほしいです」(40代・女性)