『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか？』『神さまのお告げで教わった！ 井内由佳のしあわせスパイラル』などの著書がベストセラーとなった井内由佳。そんな彼女に、1989年のある日、神さまのお告げが降りる。
それ以降、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けているという。隔週で連載している『神さまの幸福論』では、井内先生に寄せられた人生相談と、その回答をお見せしていきたいと思います。今回の質問内容は、今回の質問は「収入と幸福」についてです。お金はあればあっただけいいの？ そんな疑問にお答えします！
Q：収入が増えるとうれしいのですが、年収が上がるとともに、今度はそれを失うのが怖くなってきました。そのためにガンガン働くのですが、一方で自由な時間は少なくなっていきます。なんだか本末転倒なような気がしてきました。気持ちが前向きになる方法はありますか？
あなたは、お金のことを厄介なものと思っていらっしゃるんでしょうね。お金はすぐになくなるもので、自分の時間を削ってせっせと働かなければ、自分の元にはやってこないものだと。
でも、実はそれは思い込みなんです。お金にはこころがあります。つまり、お金には感情があって、お金が好きなタイプ、嫌いなタイプがあるんです。だから、お金に好かれれば、お金が寄ってくるのです。
すごーく好かれたら、大勢の仲間も連れてきます。でも、お金に嫌われたら、お金が逃げていきます。すごーく嫌われたら、仲間を誘って逃げていくのです。
ところが、この真理を知らない人が多くて、お金は計算どおりに増えたり、減ったりするものと思っているのです。だから、使わなければ減らない。一時間でも多く働けば、お金は増えるものだと。ところが、残念ながら、お金は計算どおりに増えたり減ったりしないのです。むしろ、計算とは違う結果が出ることが多いものなのです。
その真理についてお話ししますね。まず、お金は自分が行きたいところに行かせてくれる人が好きなんです。では、お金が行きたいところはどこでしょうか。それは、「お陰さま」のところなんです。
人の役に立ち、人を喜ばせる人は人から「お陰さま」と言われますよね。つまりあなたにとって「お陰さま」と思う人のためにまずお金を使うことが、何よりお金を上機嫌にさせて、お金があなたのところにやってくる早道なのです。
お金に嫌われる人は、お金が行きたくないところに行かせる人なんです。お金が行きたくないところは、"大事な人のために使うお金を惜しんでまで自分の贅沢や貯金をしようとする人"のところなのです。
だから、どんなに働いても、お世話になった人にお金を使うことをためらったり、会社や仲間とのおつき合いでケチなことを考えてお金を出し惜しみしていたら、思いがけない出費でお金が出て行き、計算どおりには貯まらないのです。
そして、収入も働いた時間に比例するわけではありません。自分が手にする報酬は、人の役に立った分なのです。どういうことかというと、人の不便を解消したり、人の困ったことを解決したり、人を癒したりした度合いと数の掛け算に比例するのです。
たとえば、お医者さんや弁護士が収入が高いのは、普通の人にはない知識や技術があり、病気を治したり、問題を解決したりする能力の度合いが高いからです。また、歌手や小説家は多くの人を癒したり、感動させたりするので対象の数が多いから収入が多くなるのです。
人の役に立ち、困ったことを解決したり、人を感動させたり癒したりする度合いが大きいか、その対象の人数が多いかのどちらかであれば、収入は大きくなるのです。だから、時間を削って働くよりも、知恵を絞り、工夫を重ね、より良い仕事ができれば同じ時間の働きでも収入は増えていくものなのです。
お金が減るのが心配で、お世話になった方にもお金を使わず貯金に励み、収入を増やそうと今まで通りの仕事のやり方で働く時間を増やしたとしても、お金から嫌われて、お金は減っていくでしょう。
でも、お世話になった方にきちんとお礼をしたり、使うべきところには気持ち良くお金を使い、仕事においては、決して独りよがりにならず、常に進化することを考えて仕事に取り組んでいれば、お金は使いながらも手元に残っていくものなのです。
お金のこころをつかめば、おなたはお金のご主人さまになれますよ。
ぜひ試してみてください！
井内由佳（いうち・ゆか）●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。ここで、「仕事」についての大きな学びを得る。多彩な人々との出会いと語りあいの中から、人として幸せな道を歩むための考え方を学ぶ。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車販売会社の取 締役を務めるのかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男二女の母として、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】