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 来年の大河ドラマは堺雅人主演の『真田丸』。期待する声も多いが、街の人はどう思っているのだろうか?

「『新選組!』『篤姫』と大河に出れば話題をかっさらっていく堺雅人が主演なだけで期待大です! あの柔和な微笑みが、真田幸村という希代の武将にどう宿るのか今から楽しみ!」(40代・女性)

「脇を固める役者が素晴らしい! 徳川家康役の内野聖陽さんは、大河初主演を務めた『風林火山』でも存在感抜群だった。真田堺と徳川内野の対決は、半沢直樹VS大和田専務を凌駕する演技合戦になると思う」(50代・女性)

「幸村の父である昌幸役に草刈正雄さんをキャスティングしてくれたのはうれしい。かつてNHKの『真田太平記』で幸村役を演じた草刈さんが、長い年月を経て昌幸を演じるというのは時代劇ファンからすると感涙。信之を演じた渡瀬恒彦さんが登場したら死んでもいい!」(50代・男性)

 期待を抱かせる大きな要因となっているのが、キャスティングの良さ。小日向文世(豊臣秀吉)、近藤正臣(本多正信)、大泉洋(真田信之)、吉田羊(小松姫)など、実績のある実力派がそろった顔ぶれは、大河に厳しい年配の方からも前評判が高い。

「『花燃ゆ』の悪夢があるだけに『真田丸』も油断できない。いい役者がそろっても、今の大河は何をしでかすかわかったもんじゃない。スイーツ大河と揶揄される媚びを売るような作品ではなく、通をうならせる硬派で味がしみ込んだ“せんべい大河”を作ってほしい」(40代・男性)

「『新選組!』のときも興ざめする展開があっただけに、三谷さんの脚本が心配。フィクションの部分に想像を入れ込むのは問題ないけど、三谷さんは“自分が面白い”と感じたら見境なくやってしまいそう。大河は、歴史ファンが楽しむものでもあることを忘れないでほしい」(40代・女性)

「重厚さや荘厳さが求められる大河に、コミカルでライトな三谷節がハマるか不安。名脚本である『振り返れば奴がいる』のときのように、幸村と兄・信之の対峙をシリアスに描いてほしいなぁ」(30代・男性)

 名脚本家とはいえ、三谷幸喜と大河ドラマの相性を危惧する声も少なくない。また主人公が戦国屈指の人気武将・真田幸村ということもあって、「コケたら責任重大」というプレッシャーもあるはず。

「つまらなくなるわけがない真田幸村の生涯を描いて、視聴者に愛想を尽かされる作品だったら制作側は腹を切ったほうがいい。『真田丸』は、大河ドラマの存亡における“最後の砦”でもあると思う。“大河制作=受信料の無駄遣い”とならないことを祈る」(60代・男性)

「大河ドラマらしさを前面に出せば、必ず話題作になるはず。NHKが挑戦者の気概を持って、幸村の生涯のように粛々と信念を貫けば、きっと裏番組との合戦が待っている。“日曜8時が待ち遠しい!”という気持ちを再燃させてほしい」(50代・女性)