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地球儀や専門書を見ながら、皇太子さまの研究テーマでもある世界の水問題についてお話しに

  2月23日に56歳の誕生日を迎えられた皇太子さま。長期療養に入ってから13年目の雅子さまにとっても今年は“正念場”となりそうだ。宮内庁関係者が語る。

「この3月11日は東日本大震災から5年で、両陛下は3月に福島県と宮城県を視察して、秋に国体で岩手県へ行く際も震災関連の場所を訪問されることになっています。

 となると、皇太子ご夫妻もそれに続くことになるので、長期療養中の雅子さまにとっては、容易なことではないと思います」

 5年前の震災直後は、都内の避難所や東北3県を皇太子さまに従いお見舞いをした雅子さまだが、翌年に被災地に足を運ばれることはなかった。

 '13年には、宮城県、福島県、岩手県を視察したが、'14年はなし。'15年の昨年は福島県に行かれただけだった。

「毎年、東北3県のほかにも私的旅行やご静養の機会を利用して被災者を励まされる両陛下と比べると、皇太子ご夫妻の数は、どうしても見劣りすることは否定できません。

 やはり、被災地のお見舞いや復興状況の視察となれば、ご夫妻そろわないと成り立ちにくいので、雅子さまの体調を考慮すると、日程を組みにくいのだと思います」(宮内庁担当記者)

 例年、年明けはお出ましが少ない雅子さまだが、今年はフィリピンを訪問された両陛下の見送りと出迎えのほかにも、都内での公務にも2回出席されている。

 お住まいでは、福島県知事から県内の状況についての進講も受けられ、ご体調は悪くなさそうだ。

 皇太子さまも記者会見で、「雅子とともに、被災者ひとりひとりの悲しみやご苦労に思いを寄せ(略)被災地への訪問を続けてまいりたいと思っております」

 と、被災地視察への意欲も語られた。

 そんな状況に、室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡辺みどりさんはこんな“提言”をする。

「東北3県では雅子さまの負担が重いのであれば、千葉県や茨城県など近郊の被災地を訪問することも、選択肢としてはあると思います。

 津波で多くの児童が亡くなった宮城県の大川小学校に、愛子さまをお連れすることも、慰霊のひとつのやり方ではないでしょうか」

 “勝負の年”に、皇太子さまは父として夫として、どんな考えをお伝えになるのだろうか─。