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 放送開始から50周年を迎えた国民的番組『笑点』。司会を勇退した桂歌丸からバトンを引き継ぎ、新たな“笑点の顔”となったのは、番組内で2番目に若い春風亭昇太。そんな彼の意外な素顔とは?

■家庭菜園にご近所から“ダメ出し”

 昇太はずっと東京の閑静な住宅街に住んでいて、数年前に家を新築。レトロな3階建てで、中庭がある。横に広いガレージがあり、2台並べて車を入れることができる。ピカピカに磨いた愛車を眺めて楽しめる造りだ。

 『笑点』だけではなく、テレビ番組でもよく見る昇太だが、どんな私生活を送っているのか。近所の人に、彼の人となりを聞いてみた。

「庶民的な方で、電車を使っている姿をよく見かけますよ。お引っ越しのご挨拶に来られたときは腰が低くて愛想がよく、最初は昇太さんだと気づかなかったくらいです。お弟子さんや落語仲間の方と一緒にお食事をされているのを見て、周りの方々を大事にする人だなあと思いましたね」(近所に住む女性)

 地元に溶け込んでいるから、隣人とも普通に交流している。周りから愛されているからこそ、こんな“特別指導”も。

「昇太さん、おうちの庭で、ネギを植えているんですよね。そのネギの植え方が間違っていたもんで、町内会の人がレクチャーしてあげたらしいですよ。集金にもにこやかに対応するし、ゴミも所定の日にちゃんと出す方です。ご近所トラブルもないし、町内会の評判もよくて、本当に素敵な方だと思います」(近所に住む別の女性)

 家を建てる前から同じ町に住んでいて、地元愛が育まれたらしい。

「近所の方が企画して、地域住民を招いた落語会を都内の大学の講堂で行ったそうです。このあたりに住んで16年ほどになりますし、地域交流をして貢献しているようです」(近所に住む男性)

 近所の店でも、昇太の姿がよく見かけられている。

「数年前に閉店してしまった近所の精肉店と仲よしでした。楽屋にコロッケの差し入れをしていたこともありますね。よく顔を出していたのが文房具店。ボールペンやノートを買っていたのは、ネタ帳にするつもりだったのかも」(前出・男性)

■面倒見のよさで高評価

 近所の飲食店で食事をすることも多いため、行きつけの店には特別な心遣いも行き届いている。

「駅前の定食屋さんとうなぎ屋さんの常連さんでした。定食屋さんではカツカレーや豚チーズ焼きをよく食べていましたね。『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)のプロデューサーが知り合いということで、昇太さんがオススメしたら本当に取材が来たそうですよ。

 どちらのお店にもサインを贈ったんですが、うなぎ屋さんには特別にうなぎの一筆書き。昇太さんは事前にわざわざ練習してから書いたんです」(常連客)

 昇太のきまじめさがうかがえるエピソードだ。若いときから昇太を知る飲食店経営者も、彼の人格に太鼓判を押す。

「落語家になってから、もう30年近くこの店に通ってくれているよ。よく後輩や同輩を連れてくるんだ。面倒見がいいんだろうねぇ。ほかのお客さんとも気さくに話しているよ。俺も“昇ちゃん”、なんて呼ぶくらい仲がいいからさ。孫を店に連れてきたときは抱っこしてもらったんだ。本当にテレビのまんま。優しい人だよ」

 ご近所だけではなく、後輩からも慕われているようだ。

「昇太さんの弟弟子の柳好さんが本当によく来るのよ。柳好さんに連れられて昇太さんがたまに来ると、テレビと同じ感じでずっとニコニコしてらっしゃるわ。(笑点の司会をやることに関して)柳好さんも、“兄さんは天才だから。落語も昇太流の爆笑落語になるし、司会もできる、演技もできる”って話していたわね。自慢の先輩みたいですよ」(飲食店従業員)