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 女子マラソンで活躍した野口みずきが、7月4日に地元の三重県伊勢市で結婚式を挙げた。

「お相手は関西テレビに勤務する報道カメラマンのNさん。40代半ばでイケメンだと局内でも評判です。入籍は5月にすでにすませていたそうなので、ラストランから2か月でのゴールイン。選手生活を終えたタイミングで新たな人生を始めようと考えたのでしょう」(スポーツ紙記者)

 彼女が現役引退を発表したのは、今年の4月15日。リオデジャネイロ五輪を目指していたが、3月の名古屋ウィメンズマラソンで23位と惨敗。代表入りの道を絶たれたことで、引退を決断した。

「故障続きで、ずっとまともに走れない状態でしたからね。'04年のアテネ五輪で優勝したときは黄金時代が訪れると期待されていましたが、'08年の北京五輪は直前に左脚の故障で辞退。

 '12年のロンドンで再起を目指したものの、選考の舞台となった大阪女子マラソンにはやはり故障で出場できませんでした。ラストチャンスのリオに向けて練習を重ねてきましたが、万全の体調には戻りませんでしたね」(スポーツ紙記者)

 期待が大きかった反動で、バッシングにさらされたこともある。しかし、10回のマラソン出場で5度優勝というのは傑出した成績。'05年のベルリンマラソンでマークした2時間19分12秒の日本記録はいまだに破られていない。

■好きなタイプは“イタリア人”

 選手としてはつらい時期も過ごしたが、競技を通じて女性の幸せをつかんだ。

「Nさんは報道畑ですから、本来なら接点はありません。過去に彼女を題材にしたドキュメンタリーを制作したときに出会ったようです。当時は恋愛までには至らなかったんですが、'14年ごろから交際が始まったということです」(関西テレビ関係者)

 彼女はこの年まで独身を貫いていたが、決して結婚を諦めたり、結婚願望がなかったわけではない。

「以前、先輩である増田明美さんや有森裕子さんに“結婚っていいものですか?”と質問していたことがありますし、好きなタイプは“優しいからイタリア人”だと言ってました(笑)」(スポーツ紙記者)

 結婚式が行われたのは彼女の誕生日の翌日だった。伊勢市の猿田彦神社で身内だけの式を行い、のちに伊勢神宮にも参拝した。野口は白無垢の花嫁姿を披露。さっそく、現地を訪ねてみた。

「結婚されたのはよかった。おめでとうと言いたいですね。でも、野口さんは伊勢出身だといっても、あんまり地元に戻って来てないんですよ。特に地元を盛り上げてくれているわけでもないので、正直なところそんなに興味もないですね」(地元の商店主)

 意外なことに、街を歩いていても祝福する雰囲気はあまり感じられなかった。歓迎ムードが広がっている様子はなく、そもそも関心もなさそう。返ってくるコメントは、冷ややかなものが多かった。

「アテネのときは盛大な応援がありましたが、2連覇を期待された北京に出場できなかったことで意気消沈してしまったようです。その後も何度となく失望を味わい、後押しする気持ちが萎えてしまったんじゃないでしょうか。

 野口さんも引け目を感じてしまったのか、地元での活動にはあまり積極的ではありませんでした。そういう状態が長く続き、徐々に気持ちが離れてしまったのでしょう」(スポーツ紙記者)

 結婚を機に再び地元との絆を取り戻すこともできたはずだが、あまりオープンにはしたくなかったようだ。

■実家の父親は…

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野口夫妻が結婚式を挙げた伊勢市の猿田彦神社。家族や親しい人たちだけのささやかな式だった

「式には呼ばれていませんが、結婚することは知っていましたよ。6月の中旬にご両親が店に来たとき、コソッと話してくれました。

 ほかのお客さんがいたから聞かれたくなかったのかもしれませんが、おめでたい話なので、隠す必要もないと思うんですけどね……」(野口の両親がよく訪れる飲食店の主人)

 地元をあげて祝うことができなかったことを、残念そうに話す。

「野口さん自身は、このところずっとこっちへ来ていないんです。有名になっちゃったから、大変なのはわかるんですが、ぜひ1度いらしてほしいんですけどね。旦那さんと一緒に来てもらえるとうれしいね」(飲食店主人)

 喜びの言葉を聞こうと、実家の父親を直撃したが、「すいません、取材はすべて断っていますので」ということで、まったく話を聞くことはできなかった。

 結婚したことが報じられたのは挙式の2日後。しかし、所属チームのシスメックスは事実を認めたものの、詳細を説明することはなく、彼女自身も結婚が知られるまで交際すら明かしていない。

「5月にカンテレのスポーツ番組『イキザマJAPAN』に出演しています。MCの小籔千豊さんがアスリートの本音を引き出すトーク番組で、引退後の生活が話題になりました。

 当然のように結婚の話も出たんですが、野口さんは“女性としての幸せは叶えたい”と一般論しか話しませんでしたね。まさかその1か月後に結婚するとは思いませんでした」(テレビ誌ライター)

 夫のNさんが勤務するテレビ局内でも、このことを知っていたのは部長クラス以上のごくわずかな人たちだけだったという。

「結婚した人は毎月配られる社報に掲載されるのですが、そこにも載っていなかった。本当に極秘結婚でした」(関西テレビ関係者)

 Nさんは現在、上海支局に駐在していて、彼女も今後は現地に住むことになるらしい。