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 今年、デビュー25周年を迎えた大事MANブラザーズの立川俊之。バラエティー番組『しくじり先生』出演でグッと注目が集まっている。

 立川の気持ちをそのまま曲に落とし込んだデビュー25周年記念のミニアルバム『喜楽人生』が発売される。「『それが大事』のアンサーというより、レスポンスソング」という『神様は手を抜かない』と、今回新たに録音された『それが大事2016』を含む全8曲が収められている。

「『神様は手を抜かない』を書いたときは“こういうものを作らないといけなかったんだな”という気持ちになりましたね。一生懸命やり続けてきた人に向けた曲で、できることをすべてやっても、思うように運ばないこともある。そんなときは、休めばいいし、投げ出したって、負けたっていい。

 逆説的な手法をとっているけれど、帰結するところは『それが大事』と一緒なんです。自分を動かす“気力”を失わないことがいちばんで、結局、気力がなくなったら終わりだよっていうことを伝えたい。これは、25年かけて出てきた、ある種の答えみたいなものですね」

 4月17日には、50歳という節目の年を迎える立川。

「いまの時代って、直接的な表現を避けますよね。若いアーティストの歌詞を見ても、そう。僕、ラブソングのことを“ラリ”ソングって呼んでいるんですけど。ほら、恋愛しているときって、ドーパミンだとかセロトニンだとか、脳内物質の分泌が過多になって、いつもとは違う状態になっているじゃないですか(笑)。

 ラブソングの歌詞でも、断言をしない。そうやって、曖昧なことをなんの抵抗もなく受け入れているうちに、大事なものや、核がわからなくなったり、見失っていっちゃうんじゃないかと思って。

 時代が変わっても、これは残していかないといけないよねっていうものがある。それを伝承伝授していくことが必要で、僕は音楽を使ってそれをやっていきたいと思っています。

 改めて『それが大事』に向き合った今回のアルバムでセットになっている『神様は手を抜かない』と『それが大事2016』を交互に聴いていただいて考えてもらいたい。

 甘いものと、しょっぱいものを交互に食べるみたいな感じで。あれ、止まらないですよね(笑)。ちなみに最後はどっちでシメますか?」