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 “5オクターブの歌姫”と呼ばれ、ミュージカル界を牽引する新妻聖子(35)。

「最近、またテレビに出させていただく機会が増え、ツイッターで“ブランチレポーターだった、つまつまじゃない?”という声をいただくようになりました(笑)」

 7月に武道館で、ブロードウェイのトップスターたちが出演するコンサートに“日本代表”としてステージに上がる、歌姫の“素顔”に迫った。

 11歳から7年間タイ・バンコクで過ごし、帰国後に上智大学に入学してから芸能界にデビュー。もともと歌手志望だった彼女。

「帰国して、大学入学が決まってから歌手のオーディションを受け始めたんです。そんなときに『王様のブランチ』のお話があって。いただけたチャンスなので、まずタレントをやってみて、卒業までに歌手につながらなかったら、きっぱりやめて就職しようと思っていました」

 レポーターとして活動している最中に声をかけられ、受けたオーディションが『レ・ミゼラブル』。そこでエポニーヌ役に大抜擢され、ミュージカル俳優として一歩を踏み出した。

「実は当時、ミュージカルの知識がゼロで、『レミゼ』も作品自体知らなかったんです。いま思うと、知らないってすごいな、若いってすごいなと思います(笑)」

 この舞台の後『ミス・サイゴン』などにも出演し、着実に地位を築き上げてきた。そして、が然、注目を集めたのが、昨年9月と12月に放送された『関ジャニ∞のThe モーツァルト音楽No.1決定戦』。

 『レ・ミゼラブル』のナンバー『I Dreamed A Dream』や、ドリカムの『未来予想図Ⅱ』と、幅広いジャンルの曲を歌いこなし、カラオケ女王として2連覇した。

「ミュージカルファンのみなさんは歌に機械が点数をつけるということをどう思うかな、と思いましたけど……。でも、舞台を見たことのない方は“新妻聖子”という存在をご存じないだろうし、テレビで注目してもらうことで私の知名度が上がり、それがミュージカル界に還元できるようになればうれしいです」

『I LOVE MUSICALS ~ミュージカル・グレイテスト・ヒッツ・コンサート!~』

「とにかく、来日されるメンバーが、世界最高峰のスーパースターです。ミュージカルを見たことのない方にこそ、体感していただきたいなと。今回はコンサートなので、セリフの間に突然歌い出すこともありませんから(笑)、“ミュージカルアレルギー”の方も大丈夫です!」

 7月7日(木)、日本武道館にて14時~と18時30分~の2回公演。

撮影/伊藤和幸