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 終活の春。「アナタの理想の死に方を教えて」という質問に10代から70代までの週刊女性の読者、男女276人が答えてくれた。

 いちばん多かったのは、“ピンピンコロリ”派。

「ひとり暮らし。心臓が……と救急車を呼び、病院でコロッと。葬儀は家族のみ」(50代女性)

「身辺整理(遺書作成含む)終了後、間もなく。自室で突発の病死」(30代男性)

「旅先で血管が切れる。道端で死んでいるところを見つかる。身元不明で処理。自分が死ぬころには身内も全員いなくなっていると思うので。財布の中には、火葬費用くらいは入れておきたいです」(40代女性)

「夫婦で楽しい車旅の途中、事故で即死。自分で気づかないくらいが恐怖が少なく、ありがたい」(40代女性)

 死に場所としては自宅、病院、そして旅先も人気だった。次いで多かったのが“大往生”派。

「愛する夫の安らかな最期を見届けてから就寝中に老衰で死ぬ。墓はなし、火葬後に高い山の上から骨をまいてもらう」(20代女性)

「俗に言う大往生。老衰で眠るように。自宅の布団で亡くなりたい」(40代女性)

 など“眠るような安らかな死”を理想としている。またこんな意見も。

「がんで余命1年と言われて、自分の身の回りを片づけ、宝石などを友達に分けて、温泉などに旅行する」(50代女性)

「余命宣告を受け、痛みの緩和ケアを受けつつ日常生活を送る。事後の対応を整えて感謝を述べて逝きたい」(50代女性)

 自分の死期を理解して亡くなるという、年齢を問わない“病死”派も目立った。そのほか「暗殺されたい」(40代男性)、「地球爆発で地球民たちとともに一気に」(30代女性)などといった願望を持つ人も。

「若くして惜しまれつつ死にたい。いつもないがしろにされているので、周囲の人にその行いを後悔させたい」(20代女性)

 死に方に強烈なメッセージを忍ばせたいと望む人もいた。

「孤独死できるなら私はそれを選びたい。1人で最後まで暮らし、病院で管につながれることもなく死んでいけるなら、本望」と言い切るのは50代女性。

「子どもも伴侶もいるが、1人で、片づいた部屋のコタツで好きな本を読みながら、うたた寝しているうちに心臓が止まってくれたら理想的です。

 少々苦しむだろうが老人は天の配剤で痛みの神経が鈍るというのでそれに期待している。娘たちにも、“ママがパパを見送ってひとり暮らしで死んでいても嘆かなくていいからね”と伝えてある」

 具体的な死に際のイメージが多く寄せられたが、厚生労働省の統計によれば約8割が“病院死”と実はままならない。自分の最期をこの春、ぜひ1度じっくりと考えてみてほしい。