日本で初めて宇宙に行った日本人は民間人の秋山豊寛氏(元TBS社員・現ジャーナリスト)。その後、毛利衛氏が日本人初のスペースシャトル搭乗者となりましたが、では人類初の宇宙飛行士は? 答えは旧ソ連の宇宙飛行士「ユーリ・ガガーリン」です。「地球は青かった」という有名なセリフなら聞いたことがありますよね(実際には言っていないという話もありますが)。

 ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行に成功したのは1961年4月です。では、「そのガガーリンに先駆けて宇宙飛行をした動物は?」と聞かれたら?

 宇宙空間に出ると強い放射線を浴びることになります。人間がいきなり宇宙に飛び立てばどんな影響があるかわかりません。というわけで、その影響を調べるため、当時、宇宙開発競争を繰り広げていた米ソを中心に、様々な動物が宇宙に送り出されました。アメリカはハツカネズミやアカゲザル、チンパンジーなどを。ソ連は50〜60年代にかけて「宇宙犬」と呼ばれた犬たちを最低でも57匹も打ち上げたといわれています。

 そして、宇宙に最初に送りだされた動物は猿でも犬でもない、アメリカが打ち上げた小さなハエ(ミバエ)でした。1947年2月のことです。そのミバエは生きて回収され、健康体だったそうです。しかし、宇宙飛行技術の革新のために、地球に戻れず犠牲になった動物たちもたくさんいたのです。

 ちなみに、2007年9月に“生身”で宇宙空間に放り出され、みごと生還したのは地球最強生物と噂されるクマムシです!(言葉が話せたら「地球は青かったんだからぁ~♪」と言ったかもしれないですね)

(※)インフォグラフィックスとは、データや知識を情報(インフォメーション)としてわかりやすく伝えるための視覚表現(グラフィックス)です。ビッグデータの活用など、最近ではビジネスのプレゼンテーション・ツールとしても注目されています。

宇宙の不思議について、楽しいインフォグラフィックスで紹介している『人類は宇宙の果てを見られるか?』(サイモン・ロジャース/著 ジェニファー・ダニエル/イラスト 主婦と生活社)より
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『人類は宇宙の果てを見られるか?』著:サイモン・ロジャース/B5変型判/対象年齢:8歳以上 定価:本体2000円+税/主婦と生活社刊
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