hakata0507-1

 自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。

【福岡県】九州男児ですが、実は……ブラ男が多い

 九州といえば男気あふれる九州男児を想像するが、意外やおとなしめの男性が多く、ブラ男(男性でブラジャーをする人)の多さも日本一と言われる。一方、女性は気が強く活発な人が多い。

 博多美人と言われるぽっちゃり系の美人が多い。とんこつラーメンに誇りをもっていて、「とんこつ臭い」という表現に怒りだす。県民たちには、あの香りが「かぐわしい」のだ。酒、祭り、おしゃべりが大好きで、理屈っぽい人が苦手。人間的な魅力にあふれた人が多い。

★心のライバルは大阪府

 九州地区には敵はなし。西日本の雄として大阪に対抗

【佐賀県】最弱の自虐県、はなわの歌で全国レベルに

 県のキャッチコピーからして「さがをさがそう」という自虐県。「九州って福岡と熊本と長崎と宮崎と鹿児島と大分と……?」と忘れられる。お笑い芸人・はなわの歌『佐賀県』は、「佐賀の人間、とってもネガティブ~♪」と地元ディスネタ満載。

 イマイチ目立たないが「佐賀美人」もいる。名産品は多くないが有田焼は自慢。それを誇るためか、有田方面で暮らす人はまあまあ明るい。東部や北部はサッパリしつつも気の強い女性が多い。

★心のライバルはなし

 最弱を自認するため、特になし。

【長崎県】異国情緒たっぷり、なのに男性は古風

 長崎県の男性は、九州でトップレベルの亭主関白願望の持ち主。異国情緒たっぷりの街並みながら、中身はコテコテ日本男児。そんな男性をうまくコントロールする長崎女性。

 偉そうにするダメ夫を上手に立て、ガッチリ実権を握ってきたツワモノで、彫りの深い美人が多い。長崎といえばカステラで、年間購買額は全国1位。そのため「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂~♪」の歌に反応。「福砂屋の分家のくせに!」といまいましい。

★心のライバルは兵庫県

 風光明媚な観光地&異国文化対決にメラメラ燃えている。

【熊本県】ご存じ、愛されキャラ『くまモン』のふるさと

 全国的な人気を誇るご当地キャラ『くまモン』は世界でも知られた存在に成長。熊本地震では、SNS上で、傷ついたくまモンをなぐさめるイラストやメッセージが飛び交ったほど。県民性はというと、熊本男子は男っぽく単純なザ・九州男児。

 そんな彼らを支えてきた熊本女子は、男尊女卑にウンザリして最近は自立志向型に変化。男女を問わず世のため、人のために働くという社会正義が強く残っている土地柄だから、この難局も力を合わせて乗り切っていけるはず。

★心のライバルは福岡県

 位置的にも九州の中心は熊本でーす! 福岡じゃないよ~。

◎お話を伺ったのは矢野新一先生

(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。