プレミアムよるドラマ『ママゴト』に主演する安藤サクラ 撮影/廣瀬靖士

 2016年の『日本アカデミー賞』では『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞。実力派として脚光を浴びる安藤サクラ。

「この作品が終わって姪っ子に会ったんですけど、私との関係性が変わった気がして。きっと、私に母性というものが芽生え始めたんじゃないかと思います(笑)」

 プレミアムよるドラマ『ママゴト』(8月30日スタート NHK BSプレミアム 火曜夜11時15分~)では、中国地方を舞台に、友達の子どもを預かり育てることになったスナックのママ・映子を熱演する。

「とにかく方言が難しいんです。1度“これは特訓しなければ撮影に間に合わない!”と、ものすごく焦って、ほぼ初対面の臼田あさ美さんとのリハーサル初日に、方言指導の先生を交えて居酒屋で何時間も練習しました。

 もちろん誰も飲んでませんよ! ただ、ひととおり真剣にやりきったところで、グイッと1杯飲みました(笑)」

――お酒はよく飲まれるんですか?

「沖縄の小さな島で映画(2017年1月公開『島々清しゃ』)の撮影をしていたとき毎晩、泡盛を飲んで過ごしていたんです。それから、よく飲むようになりました。

 普段から“飲んでなくても酔っ払ってるの?”とよく言われるのですが(笑)、飲んでいるときはそれに拍車がかかる感じ。音楽がかかると踊ってしまいます。何か、すごく生き物らしくいられる気がして(笑)、無性に身体を動かしたくなるんですよね」

――数々の個性的な役柄を演じてきた安藤さんが、次に挑戦したいのは?

「拳銃を撃ったり撃たれたりしてみたい! 実際に作品で練習まではしたことがあるんですが、実現までは至らなくて。

 ほかにもたくさん演じてみたいことはあるんですが、すべては出会い。これからどんな作品、役に出会うのか。その出会いで、どんな自分になってゆくのか、私自身楽しみです」

――最後に、安藤さんにとって家族とは?

「私にとって家族という存在は、ずっと変わらないけど、“家族のかたち”は変わっていく。いいことも悪いことも共有するたびに、お互いを思い合うことで自分を見つめ直すことができるんです」