他人にはわからなくてもこだわり続ける「お気に入り」にかける情熱。週刊女性の読者が、これじゃなくちゃダメ!と思う「私の神アイテム」を募集しました。

■太ももの上​でコロコロ「無線式マウス」

 パソコンのマウスは絶対に、無線式のワイヤレス、というのが私のこだわり。

 家でパソコンを使って仕事をしているんだけど、コードつきのマウスでは作業効率がガタ落ち。その理由は、パソコンを置いている机が超狭くて、おまけに物がいっぱいだから。

 実は私、マウスを動かすのは机の上でなく、自分の広~い太ももの上。これが実に心地いいのよ。画面を見ながら、太ももの上に置いたマウスを手でスーッと動かすと、思いどおりにパソコンが操作できちゃうし、腕も疲れない。

 私が仕事している姿を見た家族はたいてい、「そんな使い方もできるんだ」と、苦笑するから絶対、他人には見せられないけど、マジおすすめ。

 マウスで撫でまわすせいか右の太ももが心持ちスッキリしてきたから、今度は左の太ももでも挑戦してみようかと考え中。狭くてごちゃついた机でも楽チン、肩こりや腕の疲れもなく、スリム効果まである“太もも置きマウス”、誰かが専用品を発売したら爆発的にヒットしちゃうかも!

(神奈川県の太ももSOHOさん・37歳)

■「ちり紙」は絶滅危惧種?

 

 ちり紙って知ってますか。俗に便所紙なんていう失礼なネーミングの、シワシワでチープな紙です。これぞ私の紙、いえ神アイテム。

 鼻をかむのもトイレでも、「断然、ちり紙で」が私の信条。あのシワシワの柔らかな感触が、超気持ちよくって、手放せません。外出先でティッシュで鼻をかんだり、トイレットペーパーでお尻をふくと、まだ鼻水やおしっこが肌に残っているみたいで気持ち悪いくらい。

 もう若い人はその存在すら知らず、絶滅の日も近そうなので、大量買いしてため込んでいます。でも最近は、ちり紙を扱っているスーパーやホームセンターがどんどん減ってきているのが、悩みのタネ。ネット検索はもちろん、足を使って情報収集の日々。

 扱っているお店の人まで「それ、まだ使ってんの?」的な視線を送ってきますが、昭和の大発明品は、なんとか生き残ってほしい。絶滅寸前から守る活動、始めちゃおうかな!

(秋田県のサンディーさん・38歳)

■「ポニーテール」で美容整形並みのリフトアップ

 物にはそんなに思い入れがなく、なんでもOKな私ですが、髪型だけはポニーテール一択! これだけは絶対に譲れません。もう20年間365日、きつめに結ったスタイルで通しています。

 友人や家族には「たまには下ろしてもいいんじゃない?」とアドバイスされますが、それはムリ。ある日、つり目になるくらいきつく引っ張り上げて結ぶと、顔のたるみやシワが消えて、美容整形に負けないリフトアップになるという世紀の大発見をした私。

 以来、ずっとこのポニテで「若い!」「キレイ」と称賛をかっさらい続けてきたんだから、今さら戻すわけには、女のプライドにかけて、いかないの。

 うちの夫にだってすっぴんは見せても、髪を下ろした顔だけは見せません。だって一瞬で10歳以上も老けて、まさに別人のおばあさん顔になっちゃうんだもの。

 将来のために、遺言には「死に装束は絶対ポニテで」と赤字で書いとかなくちゃ。

(宮崎県のマダム昌子さん・59歳)

■自分にお中元・お歳暮「瓶入りカルピス」

 ここ数年、毎年、自分にお中元とお歳暮を贈り続けています。その理由は、瓶入りカルピスが飲みたいから。

 夏の定番の飲み物といえば麦茶やアイスコーヒーと答える人が多いでしょうが、私は断然、カルピス派! しかも瓶入りの原液カルピスを自分好みの濃いめに作らないと、絶対イヤ!

 でも今やコンビニでは炭酸や水で濃度が調整されたペットボトル入りのカルピスが主流。スーパーに置いてある原液も紙パックのものばかり。私の思い込みでしょうが、紙パックに入っているのは、瓶のと違って、味がぼんやりしていて気に入らない。

 子どものころ、台所でお母さんが作ってくれた大好きなカルピスの味は、やっぱり瓶入り原液でないと再現できないんです。

 でも今や、贈答品でしか手に入らないアイテム。送料と箱代で割高になるのにもめげず、この夏も贈答用カルピスを大量に自分に贈っちゃいました。私の唯一のぜいたくなんだから、許して~。

(新潟県のウシ柄模様さん・43歳)

「透明バッグ」でトラウマを克服

 買い物に行くときの必需品は、透明の手提げバッグ。学生のころ、スーパーで万引き犯と間違えられて、カバンの中を調べられるというイヤな思い出があり、それがトラウマな私。

 以来、またカン違いされたらと思う恐怖心で、買い物に行くと挙動不審に。おかげで、万引きGメンらしき警備員さんが、私のそばをしょっちゅうウロウロ。だんだん、買い物に行くのがイヤになってしまい、困っていました。

 でもあるとき、デパートの店員さんが休憩時間に持っていた透明のバッグを見て「これだ!」とひらめき、まねし始めたんです。中身が丸見えなら、万引きを疑われる心配もない。

 これさえあれば、ドキドキも不安も全くなく、安心して買い物が楽しめるんです。「病んでいる」「被害妄想」と友人たちに言われようと、買い物に行くときは透明バッグが私の神アイテム!

(神奈川県の青いパンダさん・?歳)

検便で「アヒルのおまる」を愛用する夫

 飲食関係の仕事をしている夫は、毎月の検便が必須。普通、大人はトイレですると思うのですが、それじゃムリらしく、なんとアヒルのおまるを愛用。

 高校まで、検便といえばおまるを使ってきたそうで、就職してからも続行。

 結構かさばるので、処分しようといっても「これがないと困るの! ウ〇コ自体でなくなっちゃう!」と、幼児言葉で頑強に主張するから、うっとうしい。ところが先日、ネットで新品を真剣に探す場面に遭遇。買い替えてどうする!

(愛知県のメエルちゃん・52歳)