宮邸の庭の水田で、成長した稲穂にうれしそうな秋篠宮3きょうだい(8月10日)

 9月6日に、10歳の誕生日をお迎えの秋篠宮家の長男・悠仁さまの近況について、宮内庁関係者が語る。

「お茶の水女子大学附属小学校4年の悠仁さまの2学期は、9月1日に始まり元気に通学されているそうです。

 以前から、お住まいの宮邸の庭で家庭菜園をしていた悠仁さまですが、実は昨秋から田んぼづくりを始め、秋に収穫をされるとのことです」

 稲作といえば、昭和天皇が農家の苦労を知るために、皇居で始められたのがきっかけに。現在の陛下も引き継ぎ、毎年、手ずから種もみをまき、苗を植えて秋に収穫されている。

「悠仁さまは天皇陛下の稲作をお手伝いなさって、自然と“米づくり”にご興味が湧いたのではないでしょうか」

 そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。

「日本は古代から“豊葦原の瑞穂の国”と言われるほど、米や稲作を大切にしてきて、宮中祭祀でも供物として使われてきました。

 そんな米づくりをご自分でなさるのは、皇位継承者としてのご自覚を小学4年生にして、すでにお持ちなのかもしれません」(渡辺さん)

 悠仁さまの熱心さを前出の関係者が続ける。

「田の水が漏れるのを防ぐために、土を塗って固める『畦塗り』や、水田の整地作業である『代掻き』から田植えまで悠仁さまは自らされました。

 さらに田んぼにメダカやヤゴを放ち、そばに小さな池をつくって生き物が生息しやすい環境づくりもされました。

 秋篠宮ご夫妻や、眞子さまと佳子さまも手伝われたそうです」

 いちばん“泥んこ”になられたのは、次女の佳子さまかもしれない。

「秋篠宮ご夫妻と眞子さまは、公務に研究にご多忙です。特に夏休み中は、学生の佳子さまが中心になって悠仁さまのお世話をしていたはずで、稲作の手伝いもされたと思います」(秋篠宮家関係者)

 9月7日からICU(国際基督教大学)の2学期が始まる佳子さま。9月下旬には鳥取県で開かれる『手話パフォーマンス甲子園』への臨席も控え、気持ちが引き締まっておられることだろう。

陛下のご意向に賛同する声が多かった8月8日のビデオメッセージ

 8月8日に陛下が、「生前退位」を強くにじませる「おことば」を発表してから1か月近く─。お孫さまたちも「親王」「内親王」としてのあり方を、改めてお考えになったに違いない。

 秋篠宮家の長女・眞子さまは、秋から母校である国際基督教大学大学院の博士課程に在籍されることになった。

 英国のレスター大学大学院で博物館学を専攻し、今春から東京駅前にある研究所で働きながら、公務をされている眞子さま。前出の渡辺さんは、こんな“配慮”もあったのではと指摘する。

「眞子さまは、両陛下の初孫としての強い責任感があるからではないでしょうか。海外留学なら、国内での公務はできなくなります。

 高齢の両陛下や多忙なご両親を支えるために、国内の大学院を選ばれたこともあると思います」

 皇后美智子さまからも「さすがは内親王」と、期待をかけられてきた眞子さまは、9月6日から南米のパラグアイを訪問されることになっている。

 陛下の「お気持ち」をお聞きになり、新学期から公務に勤務に研究に、より一層力が入ることだろう。