ドラマ『Chef〜三ツ星の給食〜』に出演中の小泉孝太郎 撮影/伊藤和幸

悪役を演じるうえでは最高のホメ言葉

「ショックを受けるのは確かなんですけど、また嫌われたいです!(笑)」

 新ドラマ『Chef〜三ツ星の給食〜』で、小泉孝太郎が『下町ロケット』以来となる“悪役”に。

「今回は、悪役というかヒール役ですね。『下町〜』のときは、自分の想像をはるかに超える反響をいただきました。街中でも“本当は嫌なヤツなんですね”とか“(阿部寛演じる)佃さんをいじめないでください”って声をかけられたり(笑)。でもそれって、悪役を演じるうえでは最高のホメ言葉だなって思いました。今回も(主演の)天海さんファンに嫌われるように頑張ります!」

 ドラマは、ワケあって超一流の三ツ星レストランをクビになった天才女性シェフ(天海祐希)が、テレビ番組の企画で“学校給食”を手がけるというストーリー。給食の思い出って、ある?

「僕、残念ながら人生で給食の経験が1度もないんです。大人になって給食の話題が出たりして、みんなが揚げパンやソフト麺がおいしかったと話しているのを聞いて、いいなって。小学校はお弁当で、中・高校時代は食堂でした。食堂では好きなメニューが選べるんですが、しょうが焼きが特にお気に入りで、しょっちゅう食べてましたね。ちょっと味が濃いのがいいんです(笑)」

ぜひ作ってほしいレシピがあるんです

 女性には何を作ってもらいたいですか? 例えば、肉じゃがとか?

「出た、肉じゃが! いつもアンケートで肉じゃがって上位にきますけど、(男性カメラマンに向かって)そんなに求めないですよね!? 僕だったら肉じゃがより筑前煮がいいな(笑)。あとハンバーグとかコロッケとか、せっかくなら好きな人の手でこねたりしたもの! そうだ、シンプルにおにぎりとかいいですね。僕、朝におにぎりを作ってほしいです」

 読者の方にも、ぜひ作ってほしいレシピがあるんですって?

「鍋に鶏肉とネギやブロッコリーなどの野菜、そして、きのこを入れるんです。それに純米酒を加えるだけ。味つけが足りなかったら塩を加えてもいいです。僕は無水鍋で作ってるんですが、これがバツグンにおいしくて。身体にも優しいし簡単! よく作りますし、行きつけのお店でもよくリクエストします」

早く結婚しなくてよかった、と思うこともある

撮影/伊藤和幸

 話しながら見せる爽やかスマイルは、劇中で見せる意地悪な表情とはまるで別人! 旬の俳優たちの結婚ラッシュが相次ぐ中、独身を貫く小泉に結婚についても聞いてみた。

「僕、まだ結婚を諦めたわけではありませんよ! 周りが諦めてるだけなんです(笑)。僕としては、奇跡的な出会いがあればいいなって思うんですが、“悠長に構えてるからダメなんだよ”って友人たちにダメ出しされます。僕って、昔から何をするにもスロースターターで。いつものんびりしていて、結婚に関しても昔から遅いんだろうなって感じていました。だから焦ってないんですよ。……って、これがダメなのかな(笑)」

 一方で“早く結婚しなくてよかった”と思うこともあるそう。

「もし結婚が早かったら女性に対して厳しかったでしょうし、多くのことを求めていたと思います。昔は自分が思うようにいてほしいとか、女性はこうであってほしいとか、そういう昭和的な考えがありました。でも20〜30代と恋愛で学んできて、“どうでもいい”ってことも大事なんだなと。そういった考えになれたのは大きいと思います」

 思い描いてる理想の結婚式はありますか?

「理想かぁ……。披露宴とかわざわざ出席するのに時間を作ってもらうのも申し訳ないなって(笑)。だから両家だけとか、本当に仲のいい人たちだけを呼んで、自分たちのゆかりの地などで“こぢんまり”とできたらいいですね」

<作品紹介>
『Chef〜三ツ星の給食〜』
三ツ星レストランのシェフ・星野光子(天海祐希)は、レストランのオーナー・篠田章吾(小泉孝太郎)とトラブルを起こしてクビになり、テレビ番組の企画として“学校給食”を作ることに。いくら天才シェフとはいえ、これまで作ったことのない給食とあってさまざまな困難が待ち受けていて……。(フジテレビ系・毎週木曜夜10時〜)