東国原英夫(左)と三原じゅん子(右)
早ければこの12月に婚姻届を出すことを自身のブログにて発表した三原じゅん子参議院議員。24歳年下の男性、交際2か月、自身3度目の結婚とあって、その注目度は高く、10月31日放送の『バイキング』(フジテレビ系)においてもとりあげられた。そのなかで東国原英夫氏は、少子化対策をしている国会議員という立場を鑑みれば、自らの恋愛を優先させるのではなく、若い男性に出産適齢期の女性を紹介するのが筋なのではないかという旨の意見を発したが、この発言が議論を巻き起こすことに。同番組に出演していたフィフィは、本番中に言い尽くせなかった自らの意見を述べる。

性に対する教育の必要性

 東国原さんの発言に小島慶子さんは感情的になっていたけど、なにも東国原さんの意見は珍しくはないんじゃないかな。『バイキング』における、今回の議論は面白いなと思いました。

 匿名のネットの世界ではよく聞く意見だし、“子どもを産むことに関してリスクの高い、年上の女性と結婚をする”ということに否定的な意識が未だに世間に蔓延しているのは事実。

 だからこそ女性は、そういう意識がまだ残っているのだということを受け止め、なぜ残っているのかという原因について、時間をかけて冷静に議論していくべきだと思うんです。頭ごなしに否定して、この問題に蓋をしてしまうのではなく。

 では、何が原因なのか。そのひとつに私は、教育があると思う。

 生物学的に、適齢期を過ぎるにつれ、子どもを産むことのリスクが高くなるということ。そしてそれは、男女ともに当てはまることだということ。女性だけの問題ではない。まずは、そのことをしっかりと教育するべきだと思うんです。

 男性だから、女性だからというのではなく、性にまつわる人間の身体の仕組みについてしっかりと教育がなされていれば、女性のみに責任を押し付けるような事態は防げるんじゃないかなと思うわけです。

 また、子どもを産みたいと思っているにも関わらず、仕事をしたい、夫婦生活を楽しみたいといった自らの欲を優先して、妊娠・出産をズルズルと先延ばしにしているカップルが増えているところもあると思います。

 たとえば、しっかりと教育がなされれば、子どもをコンディションが良い状態で産みたいから適齢期に産もうとする意識も男女ともに高まるんじゃないかな。

女性が出産適齢期を過ぎていることのみが、少子化の要因ではない

 匿名なら言えるけど公衆の面前で言うには憚られること、しかし議論しなければならないことを発言した東国原さんの勇気は買うし、世間が彼を一方的に批判するのもまた違うと思うよ。

 だからと言って、その意見に全面的には賛同できるわけではありません。少なくとも、女性が加齢などの身体的理由によって子どもを産むことができなくなることこそ、少子化問題を引き起こしている大きな要因だととらえる姿勢には疑問を持たざるを得ない。

 いまや医学の進歩によっていろいろな方法で妊娠も可能になってきたし、養子という考え方だってあるわけ。

 さらには、子どもを産みたくても、育てるお金がないために産む選択をできないということもあるよね。これについては、ある程度、国にも原因があると思うけど。

 つまり、恋愛観、結婚観、子育て、子どもを持つという考え方自体が多様化するなかにおいて、女性が出産適齢期を過ぎていることが少子化問題の大きな要因にはならないということです。

 いずれにせよ、東国原さんが"炎上覚悟"で提示したこの問題は、もっと議論がなされていくべき重要なことだと思うよ。

《構成・文/岸沙織》